研究課題/領域番号 |
16730211
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 京都産業大学 |
研究代表者 |
具 承桓 京都産業大学, 経営学部, 助教授 (20367949)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2004年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 製品アーキテクチャ / モジュール化 / 自動車産業 / サプライヤー・システム / 製品開発 / 創発的プロセス / 企業間関係のダイナミズム / 知識の統合化 / 知識の境界 / 組織能力構築 / 知識統合化 / 能力構築 / サプライヤーシステム |
研究概要 |
本年度は研究テーマの最終年度である。そこで、これまでの研究のまとめると同時に、これまでの研究成果をベースに今後の研究課題を得ることに重点が置かれた。 今年度の研究の成果をまとめると、2つ挙げられる。 第1に、製品アーキテクチャの変化としてのモジュラー化プロセスは、いくつかの段階を踏んで一定方向や一定の手順で進行するとは限らないことを示したことである。そのプロセスは、製品アーキテクチャの変化と企業間関係の変化の相互作用によって、創発的かつ複雑なプロセスで起こる可能性がある。この結果は、これまでの製品アーキテクチャ論に関する先行研究であまり注目しなかった、製品アーキテクチャの変化プロセスとしてのモジュラー化プロセスを明らかにしたことは本研究の貢献であろう。 第2に、製品知識が複数企業に分散している場合、製品アーキテクチャの見直しのため、分散された知識を統合するプロセスが先行すべきであることである。言い換えると、製品アーキテクチャの変化プロセスとしてのモジュラー化プロセスは、知識の統合化プロセスとして捉えることができることである。製品アーキテクチャの変化の際、特にモジュラー化プロセスにおいても、組織内部製品全体に関する知識の保持、統合が重要であることが示唆された。これまでの研究は製品アーキテクチャのタイプと知識及び組織のタイプとの間には対応関係にあるとした。しかし、本研究の結果からみると、製品アーキテクチャのモジュラー化への移行プロセス期においては、新たな製品設計の見直しのために、モジュラー型組織形態や知識タイプが要求されるより、むしろ製品システムに関する幅広く深い知識を統合できるインテグラル型組織構造が必要になることである。
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