• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

新しいセグメント形態に対応する業績測定システムの構築に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16730232
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 会計学
研究機関横浜国立大学

研究代表者

高橋 賢  横浜国立大学, 経営学部, 助教授 (50282439)

研究期間 (年度) 2004 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2004年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードスループット / セグメント / 貢献利益 / 直接原価計算 / 貢献利益法 / キャパシティ
研究概要

セグメントの業績を評価するためには,セグメントの責任単位ごとの原価の集計と利益の計算が必要である。そこでは,共通費を含んだ全部原価ではなく,部分原価の集計が必要となる。今年度は,その部分原価の集計の概念と技法についての研究を行った。方法としては内外の文献の収集と分析,国内におけるインタビュー調査である。
今年度の研究は,次の3つに集約される。(1)伝統的部分原価計算である直接原価計算の研究,(2)近年注目を集めたスループット会計の研究,(3)部分原価計算に対するABCの応用であるABC貢献利益法の研究,である。
(1)直接原価計算の研究では,1950年代に展開された直接原価計算の批判論について取り上げ,それが現代ではどのように克服されているのかを検討した。その結果,現代ではスループット会計やABCとの結合によって,批判された点は克服されているとの結論を得た。
(2)スループットは,元々生産管理の文脈から考案されたものであるが,その形態は,従来の貢献利益の一つのヴァリエーションである。このスループットを計算するためには,様々な方法がある。大別すると二つの方法である。(1)売上高から材料費のみを控除するもの(2)売上高から完全な変動費を控除するもの,の二つである。これは,前者が経済的付加価値の近似値を求めようとするもの,後者が貢献利益法を理論的に純化したものであるという結論にいたった。
(3)近年,いろいろな形式のセグメントが企業内で組織されている。貢献利益の測定も,そのセグメントに会わせた形で柔軟に対応しなければならない。この一つの取り組みとして,ABCの原価階層モデルを使った貢献利益法について研究した。ここでは,原価の跡付可能性の観点からは柔軟な貢献利益モデルが導出されることを明らかにした。一方,原価の管理可能性という点からは課題が残ることも明らかにした。

報告書

(3件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2007 2006 2005 2004

すべて 雑誌論文 (5件)

  • [雑誌論文] ABCによる貢献利益法についての一考察2007

    • 著者名/発表者名
      高橋 賢
    • 雑誌名

      経理研究(中央大学経理研究所) 50号

      ページ: 271-282

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 直接原価計算の内部報告機能に対する批判の検証とその克服2006

    • 著者名/発表者名
      高橋 賢
    • 雑誌名

      横浜国際社会科学研究 第11巻 2号

      ページ: 1-15

    • NAID

      110005999425

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] スループットに関する一考察2006

    • 著者名/発表者名
      高橋 賢
    • 雑誌名

      會計 170巻 3号

      ページ: 93-103

    • NAID

      40007373204

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] スループットの本質に関する一考察2005

    • 著者名/発表者名
      高橋 賢
    • 雑誌名

      横浜国際社会科学研究 第10巻3・4号

      ページ: 1-13

    • NAID

      110005999397

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 直接原価計算の外部報告支持論と原価配分の視点2004

    • 著者名/発表者名
      高橋 賢
    • 雑誌名

      横浜経営研究 25巻2・3号

      ページ: 43-57

    • NAID

      110006457003

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

URL: 

公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi