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産業構造の変化が会計測定および報告に及ぼす影響に関する考察

研究課題

研究課題/領域番号 16730238
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 会計学
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

木村 史彦  名古屋市立大学, 大学院経済学研究科, 助教授 (10329691)

研究期間 (年度) 2004 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2006年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
2005年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2004年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード実証会計理論 / 産業構造 / 利益の価値関連性 / 無形資産 / 企業評価 / 国際比較 / 産業構造の変化 / 会計測定 / 会計情報の価値関連性 / 財務データの統計的特性
研究概要

本年は,研究期間の最終年度であることから,主に研究のとりまとめに取り組んだ.まず,「利益の質とガバナンス構造」(『証券アナリストジャーナル』第44巻第5号)では,利益の質を会計数値を用いた企業評価式による実際の株価ならびに株式投資収益率の説明力として定義し,企業のガバナンス構造との関係について検証した.分析の結果,経営者が利益を調整するインセンティブが高まるような企業において利益の質が低下する一方,経営者に対する企業内外からのモニタリングが強まることで利益の質が高まることが示唆され,企業のガバナンス構造が会計測定・報告に及ぼすことが見出された.この研究は次の研究で用いる分析フレームワークの基礎となるものである.
日本管理会計学会2006年度全国大会では,「産業構造の変化と会計情報の価値関連性」というタイトルで報告を行い,同学会に論文として投稿予定である.Lev等の米国企業を対象とした研究では,特定産業(情報ネットワーク産業,ソフトウェア産業)における会計情報(特に利益,純資産などの集約尺度)の有用性(あるいは価値関連性)の低下が示唆されているが,こうした結果が日本企業において妥当するのか否かについて検証することを目的としている.1986年〜2005年の東証一部上場企業について分析した結果,研究開発が重視される産業,資源に依存する産業,規制産業に属する企業において会計情報の有用性が低い傾向にあることが一部観察されるが,Lev等の研究で見出されたようなソフトウェア産業,新興的企業における会計情報の有用性の低さ(もしくは低下)は示唆されなかった.ただし,報告を通じて統計的検証の問題,産業構造と会計情報の有用性についての理論的な基礎の構築の必要性の問題が明らかとなった.しかし,その改善は中長期的な課題であると考えられることから今後の課題とし,それまでの成果についてまとめた(現在投稿準備中).

報告書

(3件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2006 2005 2004 その他

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] ガバナンス構造と利益の質2006

    • 著者名/発表者名
      木村史彦
    • 雑誌名

      証券アナリストジャーナル 第44巻5号

      ページ: 30-41

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 財務データの特性と統計分析上の留意点2005

    • 著者名/発表者名
      木村史彦
    • 雑誌名

      オイコノミカ 第42巻第1号

      ページ: 133-152

    • NAID

      110001715345

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 倒産企業の会計操作-資金調達との関係2004

    • 著者名/発表者名
      木村史彦
    • 雑誌名

      會計 166巻1号

      ページ: 112-126

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 財務データの特性と統計分析上の留意点

    • 著者名/発表者名
      木村史彦
    • 雑誌名

      オイコノミカ (発表予定)

    • NAID

      110001715345

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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