研究課題/領域番号 |
16730251
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
渡邊 勉 信州大学, 人文学部, 助教授 (30261564)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2005年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2004年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 系列分析 / 最適マッチング分析 / ブール代数分析 / イベント構造分析 / 系列データ |
研究概要 |
本研究は、系列データ分析の特性を明らかにし、さらにその社会学的応用の可能性について検討することを目的としている。 本年度は、前年度の研究をさらにすすめ、最適マッチング分析をはじめとする系列データ分析の社会学的な応用の可能性と新たな分析手法の可能性について検討した。 まず最適マッチング分析の社会学的応用の可能性について、さらに検討した。昨年度はミクロデータへの応用を中心に分析をおこなってきたが、本年度は観光地の入込数の変化を最適マッチング分析によって分析することによって、マクロデータへの応用の可能性を検討した。そこからさらに観光地の盛衰がどのような要因によって決まってくるのかについて検討した。 次に、昨年度の研究の中で、明らかにされた最適マッチング分析の問題点をさらに検討し、その問題を克服するための分析手法の可能性を検討した。具体的には一対比較法を用いた系列間の距離行列を導出することで、ライフコースのパターンを明らかにした(数理社会学会で報告、その後『人文科学論集 人間情報学科編』に掲載予定)。またブール代数アプローチを利用して、世代内移動による職業的地位の変化をパターン化した(日本社会学会にて報告)。どちらの手法とも、最適マッチング分析、デキゴトバナシ比較分析法、イベント構造分析の問題点を克服するための試みである。ただまだ充分な分析法とはいえず、従来の分析法に勝る部分もあるが、今後改良を加える部分も大いにある。また複数の分析法を組み合わせた分析についても検討してきた。特にブール代数アプローチとイベント構造分析を組み合わせた分析については可能性を探ってきたが、今年度の研究として成果は挙げられなかった。
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