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NPOによるシングルマザーの就労支援に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16730265
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 社会学
研究機関岡山県立大学

研究代表者

近藤 理恵  岡山県立大学, 保健福祉学部, 准教授 (60310885)

研究期間 (年度) 2004 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2005年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2004年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード諦め観 / 日韓のNPO / 就労支援 / NPO / シングルマザー / 社会的排除 / リスク社会 / 就労
研究概要

1.シングルマザーを対象に行ったインタビュー調査(調査方法はP・ブルデューの「社会分析」を使用)とアンケート調査をもとに、リスク社会におけるシングルマザーの就労実態について明らかにし、「リスク社会とシングルマザーの就労-『家族の個人化』と『グローバリズム』-」として論文化した。この研究から明らかとなったことは以下の通りである。不安定な雇用に関わるリスクを回避するために、正社員になりたいというニーズや、専門的な仕事や事務職に就きたいというニーズは比較的高かった。また、「キャリアアップしてもっと豊かな生活がしたい」、人も比較的多かった。だが、一方で、「何とか今の生活水準が維持できれば十分である」と考える人も少なくなかった。安定した就労に就いているためにこうした考えをもつ人もいるが、多くの人は、「幼い子どもがいる女性の仕事は所詮このようなもの」と、安定した仕事に対して「諦め観」を抱いている。この諦め観め背後には労働市場における女性が不利な立場にあるという社会構造上の問題が存在するが、この社会構造上の問題と関わって、諦め観の背後には、(1)幼い子どもはできるだけ長く母親が面倒をみなければならないという女性労働に対する意識と(2)就労を困難にさせる家族のリスクを一人で受け止めなければならない状況が存在することが明らかとなった。
2.シングルマザーの就労支援を行っている日本のNPO3ヶ所と韓国のNPO4ヶ所に対する就労支援に関するインタビュー調査をもとに、日韓のシングルマザーの状況、就労支援政策、NPOによる就労支援の現状と課題、そして今後の就労支援のあり方について、上記の調査結果も踏まえながら、論文化し、学会誌に投稿した。

報告書

(3件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] リスク社会とシングルマザーの就労-「家族め個人化〕と「グローバリズム」-2006

    • 著者名/発表者名
      近藤理恵
    • 雑誌名

      日仏社会学会年報 第16号

      ページ: 57-76

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] K市の子ども餓死事件はなぜ起こったのか2005

    • 著者名/発表者名
      近藤理恵
    • 雑誌名

      立命館産業社会論集 41巻・1号(未定)

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [図書] 現代社会学のすすめ2006

    • 著者名/発表者名
      近藤理恵
    • 総ページ数
      21
    • 出版者
      学文社
    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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