研究概要 |
1.ケアワークの専門性を考察すべく文献調査を行った。 2.ケアワークの国際比較研究(日・独・米)を進めるにあたって調査のフレームワークを設計した。調査設計について、2006年8月にカナダ・モントリオールで開催されたGlobalization,Gender and Work Transformationの年次総会にて発表を行った。 3.ケアワークをKnowledge Workとして捉えその限界と可能性について、"Local Contexts and Global Concern:Contradiction in the knowledge of care work"と題する論文を執筆、11月に英国学術雑誌Gender,Work and Organizationに投稿した(現在査読中)。 4.2006年10月京都の介護事業所で聞き取り調査を実施し、介護サービス組織内のネットワーク、および地域ネットワークと介護の質との関連性について検討した。 5.2006年12月から翌年1月にかけて東京都内の病院にて聞き取り調査を実施し、人材・組織マネジメントと介護・医療サービスの質について検討を行なった。 6.2007年3月独ドルトムント大学社会経済研究所Monika Golman博士と共にドイツの事業所調査を実施し、国際比較の可能性について検討を行った。その際、日本の聞き取り調査(上記4.5)をケーススタディとして発表した。 7.2007年3月英国オックスフォード大学にて、Prof.Duncan Gallie、およびDr.Mark Tomlinsonと面会。ネットワーク分析その他調査手法ついて、情報収集を行った。 8.介護サービス事業所間のネットワークを調べるべく、2007年4月から6月にかけて東京都の「介護サービス情報システム」上の事業所情報をデータ化した。同調査データについては、現在分析中で、来年度中に結果を論文等で公表の予定である。
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