研究課題/領域番号 |
16730294
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
社会福祉学
|
研究機関 | 目白大学 |
研究代表者 |
加藤 尚子 目白大学, 人間社会学部・人間福祉学科, 専任講師 (00307977)
|
研究期間 (年度) |
2004 – 2005
|
研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
|
配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2005年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2004年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
|
キーワード | 心理コンサルテーション / 児童養護施設 / 虐待を受けた子ども(被虐待児) / メンタルサポート / ケアワーク / バーンアウト / 虐待を受けた子ども / 二次的トラウマティックストレス / 共感性疲労 |
研究概要 |
1.心理コンサルテーションに関する文献的考察 コンサルティの特質と困難要因を把握することと、進行プロセスについての研究が今後必要であり、日本では実践領域ごとの研究の必要性が明らかとなった。 2.虐待を受けた子どもの援助職への心理コンサルテーションに関する文献的考察 本テーマによる研究は皆無であることがわかった。本テーマに関しては、心理コンサルテーションへのニーズの高さ、問題行動への助言、職員のサポート機能が期待されていることが明らかとなった。 3.虐待を受けた子どもの援助職の特質と困難要因 養育実践上の特質にかかわる困難、虐待を受けた子どもとその援助の特質にかかわる困難、養護システムと環境にかかわる困難が示唆された。これら特質と困難要因を踏まえ、それに対処する心理コンサルテーションの機能を提供することが必要である。 4.目的と機能 職業上・役割上の課題遂行における支援と援助能力の向上が基本的機能であり、それに加えて、個人の変容や内的変化に注目することが、特に重要であることが示唆された。また、特質と困難要因に対応して、必要な具体的機能を明らかにした。 5.モデル 虐待を受けた子どもの援助職への心理コンサルテーションのモデルとしてエンパワーメントモデル、サポートモデル、プロセスモデルを提示した。 6.援助的介入のプロセス 場の把握を踏まえて、その場への介入プロセスと心理コンサルテーションの進行プロセスを整理した。 7.必要性と特徴 心理コンサルテーションの最大の特徴は、個人の内的変容を促す臨床心理技術を用いることで、効果を高め変化を起こしやすくする点にある。そして、援助職支援としてメンタルサポートとエンパワーメント重要であり、それが虐待を受けた子どもへの間接的心理的支援となる。 以上を文献研究に基づき、ヒアリング、施行面接、およびフィールドワークに逐語と場面分析より考察した。
|