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大学生における問題設定と探求を伴うライティングスキルの獲得

研究課題

研究課題/領域番号 16730324
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 教育心理学
研究機関大阪市立大学 (2006)
信州大学 (2004-2005)

研究代表者

西垣 順子  大阪市立大学, 大学教育研究センター, 助教授 (80345769)

研究期間 (年度) 2004 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2006年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード議論型ライティング / 大学教育 / リテラシー / 少人数授業 / レポートライティング / 仮想レポート評価法 / 大学生 / ライティング教育経験 / 高水準リテラシー / 拡散的思考型ライティング / リテラシー評価
研究概要

大学生の議論型ライティング能力について,昨年までに収集したデータを分析して,Society for text and discourse(7月,ミネアポリス)と,教育心理学会(9月,岡山)で発表した。ここまでの検討の結果,次の3点のようなことが明らかになっていた。
(1)大学1年生では,レポートに主張が必要であることは理解していても,その根拠の必要性については必ずしも理解していないこと。(2)その一方で,根拠の書かれていない文章を評価させると,根拠のある文章よりは,その説得力を低く評価をすること。(3)レポートの書き方を習った経験と,学生の議論型ライティングの水準の間に相関は見られないこと。
これらの結果を受けて,本研究のこれからの展望として,次の2点をあげることができる。ひとつは,大学生の「説得力のある文章」に関する認識を明らかにすることであり,大学教育経験が大学生の議論型ライティングの発達に与える影響について,さらに分析することである。
今年度は,これらの新しい問題点についても検討するたあに,大学生38名を対象に追加で実験を行った。実施時期は10月であった。その結果,次のような結果が得られた。ひとつは,昨年までのデータと異なり,根拠が書かれていない文章に対して,その不備を指摘する学生が多かったことである。この結果には2つの解釈の可能性がある。ひとつは,大学初年次の学習経験が,「根拠の必要性」を学生に認識させるという解釈である。もう1つは,単に被験者の所属大学の違いである。どちらの解釈が当てはまるかについては,来年度の前期に改めてデータを取る必要がある。得られた結果のもうひとつは,1年次学生のうち前期に20人以下の少人数授業を受講していた学生では,議論型ライティング水準が高い学生が多かったことである。この結果は大学教育のあり方を考える上で非常に興味深い。

報告書

(3件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007 2006 2005

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 読解力の発達と教育 -ことばを使いこなすために2007

    • 著者名/発表者名
      西垣 順子
    • 雑誌名

      絶対役立つ教育心理学(藤田哲也編) (印刷中)

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 大学生の議論型ライティングの測定2006

    • 著者名/発表者名
      西垣 順子
    • 雑誌名

      信州大学高等教育システムセンター紀要 2(印刷中)

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [図書] 心理学者大学教育に挑戦する 第6章 高水準リテラシーを育む大学教育を研究する2005

    • 著者名/発表者名
      西垣 順子
    • 総ページ数
      21
    • 出版者
      ナカニシヤ出版
    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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