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自己制御を規定する特性的要因と能力的要因の解明:神経心理学的概念を援用して

研究課題

研究課題/領域番号 16730344
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 臨床心理学
研究機関筑波大学

研究代表者

望月 聡  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (30313175)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2005年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2004年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード遂行機能(実行機能) / 遂行機能障害の質問紙(DEX) / 自己制御 / 行動抑制システム(BIS) / 行動接近システム(BAS) / 日常的なセルフコントロール / 遂行機能障害の質問表(DEX)
研究概要

●行動を制御するのは遂行機能か,パーソナリティか
遂行機能(EF)という能力的側面と,行動抑制システム(BIS)・行動接近システム(BAS)というパーソナリティ特性的側面の両者は,日常生活における行動制御とどのように関連しているかを,大学生を対象とする質問紙調査によって分析した。遂行機能は4因子(情意制御不足,行動制御不足,自己中心性,無計画性),BISは懸念・罰感受性,回避ドライブ,抑制性,BASは接近ドライブ,報酬応答性,新たな報酬体験の追求のそれぞれ3下位尺度。自己制御質問紙(RRS)により,改良型セルフコントロール,調整型セルフコントロール,外的要因によるコントロールの3因子を測定した。RRSを基準変数,DEX・BIS/BASを説明変数とする重回帰分析により,改良型・調整型・外的要因いずれも,EFおよびBIS/BASの一方のみでなく,両者から説明された。またEF×BIS/BASの交互作用項を投入した階層的重回帰分析により,改良型・外的要因においては,EF×BISの交互作用効果が有意であった。日常生活における行動の制御は,EFという能力と,BIS/BAS特性の両者,さらにその相乗的効果の影響を受けていることが明らかとなった。
●遂行機能と行動抑制・行動接近システムの相互的関係
EFとBIS/BASがいかなる相互的関係にあるかを,一方を基準変数,他方を説明変数とする重回帰分析によって検討した。基準変数をEFとすると,情意制御不足・行動制御不足はBIS/BASによる説明力が高く,また特異的にBIS抑制性のみがEFに負の影響を与えていた。基準変数をBIS/BASとすると,情意制御不足はBISには正の,BASには負の影響を及ぼしていた。BIS/BAS特性は,EFの情意制御との関連が強いことが明らかとなった。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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