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自己愛的な人格構造をもったタイプA行動とそのメンタルヘルス上の諸問題の検討

研究課題

研究課題/領域番号 16730346
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 臨床心理学
研究機関千葉大学

研究代表者

大芦 治  千葉大学, 教育学部, 助教授 (30289235)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2004年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワードタイプA行動パターン / 自己愛パーソナリティ / 非合理な信念 / テスト不安 / メンタルヘルス
研究概要

自己愛的な人格構造をもったタイプA行動パターン(以下,タイプA)のメンタルヘルス上の諸問題の検討した本研究であるが,本年度前半は主に昨年の成果の発表を行った.そして,後半では大学生を対象としタイプAの発現の規定をする自己愛に関連してモデルを構成する作業を行った.
まず,前者であるが,タイプAと関係するメンタルヘルス上の問題に動機づけが介在することを実証したもので,これについては平成17年7月に開催されたStress and Anxiety Research Societyの大会において発表された.
つぎに,後者については,旧来からタイプAを規定すると考えられていた信念(非合理な信念)をも取り入れた包括的なモデルを構成しその検討を行った.今回はこれまでの研究も踏まえ信念と自己愛とタイプAとの関係について4つのモデルを想定した.すなわち,自己愛パーソナリティが信念を規定しそれがさらにタイプAに影響する場合(モデル1),自己愛パーソナリティが信念およびタイプAの双方を規定し信念もまたタイプAを規定する場合(モデル2),信念および自己愛パーソナリティが独立してタイプAを規定する場合(モデル3),相互に影響しながらタイプAを規定する場合(モデル4)がそれらである.大学生を対象にして得られた調査データをこれらのモデルにあてはめ適合度を比較したところ,モデル2,および,4が比較的妥当性が高かった.以上の結果から,また,タイプAの規定因のなかで自己愛の影響は大きく,直接的に規定するばかりか旧来からタイプAの規定要因とされてきた信念と相互に影響しあいながらタイプAに関連していることなどが明らかになった.
なお,本研究では,当初,タイプAが自己愛と関連しながらメンタルヘルス上の問題に影響している可能性なども想定されたが,それらについては今回は十分な解明には至らなかった.

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2006 2005 2004

すべて 雑誌論文 (5件)

  • [雑誌論文] タイプA行動パターンと自己愛パーソナリティおよび信念との関係2006

    • 著者名/発表者名
      大芦 治
    • 雑誌名

      千葉大学教育学部研究紀要 54巻

      ページ: 75-80

    • NAID

      110004813532

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] Relations among type A behavior, motivation for learning, and test anxiety in Japanese elementary students.(単独)2005

    • 著者名/発表者名
      Osamu OASHI
    • 雑誌名

      26th International Conference of the Stress and Anxiety Research Society

      ページ: 79-79

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] Relations among type A behavior, motivation for learning, test anxiety in Japanese elementary students.2005

    • 著者名/発表者名
      Oashi, O
    • 雑誌名

      At 26^<th> International Conference of Stress and Anxiety Research Society

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 高い達成期待をもつ両親の養育態度は児童のタイプAと関連しているか2004

    • 著者名/発表者名
      大芦 治
    • 雑誌名

      行動科学(日本行動科学学会誌) 43巻

      ページ: 9-16

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 中学生のタイプA行動パターンと学習動機づけ,勉強時間との関係2004

    • 著者名/発表者名
      大芦 治
    • 雑誌名

      パーソナリティ研究(旧・性格心理学研究) 13巻

      ページ: 58-66

    • NAID

      110001220563

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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