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うつ病の生物・心理・社会的病態モデルの検討とそれに及ぼす認知行動療法の効果

研究課題

研究課題/領域番号 16730351
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 臨床心理学
研究機関広島大学

研究代表者

鈴木 伸一  広島大学, 大学院教育学研究科, 助教授 (00326414)

研究期間 (年度) 2004 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2006年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
キーワードうつ病 / 認知行動療法 / 心理・社会的機能 / 復職支援 / 病態モデル / 認知的特徴 / 脳機能
研究概要

本研究の目的は、うつ病の生物・心理・社会的病態モデルの構築を試みる(研究目的-1)とともに、うつ病患者を対象とした集団認知行動療法プログラムを開発し,その効果を検討する(研究目的-2)ことである。本年度は,研究目的-2を達成するために、昨年度開発した集団認知行動療法プログラムをうつ病患者を対象として実施し、その効果を生物・心理・社会的側面から検討した(研究4).本年度の研究成果の概要は以下の通りである.
うつ病性障害と診断された患者を1グループ5〜6名単位で構成し.メイントレーナー1名,サブトレーナー2名でプログラムを実施した.プログラムを終了した患者34名のうつ症状,心理・社会的機能,非機能的認知、および脳機能についてプログラムの効果を検討した結果、いずれにおいてもプログラム終了後に顕著に改善していることが明らかにされた。また、長期予後の観点から、12ヶ月、および24ヶ月のフォローアップが終了した患者の状態についても検討したところ、プログラム終了時点での状態が概ね維持されていた。さらに、患者の復職状況についても検討したところ、プログラム終了後3ヶ月時点では34%、6ヶ月では53%、12ヶ月時点では60%の患者が復職を果たしていることが明らかにされた。以上のことから、本研究で開発された集団認知行動療法プログラムは、うつ病患者のうつ症状,心理・社会的機能,および非機能的認知の改善に有効であり、またその効果は比較的長期間維持され、社会復帰に向けた全般的機能の改善にも有効であることが示唆された。
平成16年、17年、18年と3ヵ年にわたり実施された本研究の結果を総括すると、うつ病患者には、前頭前野をはじめとする脳機能の低下を背景とする自己や将来に対する否定的な認知が認められ、それらの改善を目的とした集団認知行動療法が有効であると考えられる。

報告書

(3件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] うつ病を対象とした集団認知行動療法 : プログラムの有用性2006

    • 著者名/発表者名
      木下 亜紀子
    • 雑誌名

      精神神経学雑誌 108

      ページ: 166-171

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] うつ病に対する集団認知行動療法2005

    • 著者名/発表者名
      木下亜紀子
    • 雑誌名

      Current Therapy 23(1)

      ページ: 49-53

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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