研究課題/領域番号 |
16730352
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
相模 健人 愛媛大学, 教育学部, 助教授 (20346662)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
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キーワード | 教員養成学部 / スクールカウンセリング / カウンセリングマインド / 教育システム / Solution-Focused-Therapy / 事例データベース / 事例研究 / 授業研究 / 青年期アスペルガー障害 / ジョイニング / 連携 |
研究概要 |
本年度では、研究最終年度にあたり、事例データベースへの事例情報の入力、スクールカウンセリングを中心とした積極的な相談活動、それらをもとにしたSC教育プログラムの作成及び授業研究を行い、研究の総括を行った。 その中で、「心理査定実践ハンドブック」では「不登校児と家族の心理査定」の章を単独で担当している。この中で不登校児の家族療法を行う際に心理アセスメントとして、家族イメージ法を用いる有効性を事例研究で示している。 また、授業研究として「学生の意見、アイデアを取り入れた授業方法の改善に関する研究 その6 -解決志向アプローチの質問方法を用いて-」を行い、学生の意見を取り入れた授業方法改善の過程を検討し、結果として学生の意見、アイデアを取り入れることにより授業評価が上がっていったことが立証できた。授業研究では他に「KJ法を用いた質的な授業研究-学生の評価をもとに-」を行い、受講生の少ない授業であっても、KJ法のような質的研究法を用いて授業研究を行うことができ、学生の感想をより詳細に検討できるなどの利点を示した。 3年間の研究の総括として、「教員養成学部におけるカウンセリング分野の教育システムの開発-自らこれまでの研究とこれからの研究方針について-」を発表した。この中で、本研究の成果と課題として(1)ビデオシステムを導入し、実践事例を通したSC教育プログラムを作成し、今後はSC教育プログラムについて、大学院生のカウンセリング演習により実践的、効果的な活用が望まれること、(2)事例データベースを作成、入力ができ、今後事例データベースを活用したカウンセリング過程の質的な検討が望まれること、(3)事例研究について、学生の理解を深める教材作成ができたこと、(4)授業研究の中で授業方法について、学生の意見を取り入れながら進めることがより学生の理解を深めることに効果的であり、今後は少人数の授業を対象とした授業研究が望まれることの4点を挙げた。 その他にも教育業績として2編論文を発表した。 筆者としては今後もこれらの研究を継続し、学校現場で頻発する不登校、いじめといった問題に対応できるスクールカウンセラーとカウンセリングマインドを持つ教員を育成し、教育現場に貢献したいと考える。
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