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心理検査のフィードバックにおける「治療的側面」に関する実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 16730357
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 臨床心理学
研究機関金沢工業大学

研究代表者

石川 健介  金沢工業大学, 基礎教育部, 助教授 (90319038)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードMMPI / feedback / Therapeutic Model / フィードバック / 治療的側面 / 結果の説明
研究概要

本年度は,一般の総合病院の心理面接サービスに応募してきた参加者(クライエント)を対象に,心理検査のフィードバックの「治療的側面」についてデータを収集した。前年度までに大学生集団のデータが得られているので,それらのデータと比較しながら,フィードバック手続きの効果の一般性を検証すると同時に,治療モデルとしての可能性を考察した。
心理検査は一連の研究と同様,MMPI新日本版を用いた。フィードバック実施者も経験のある臨床心理士が行った。フィードバック手続きを評定するために,8つの質問項目からなる質問票と改良短縮版Counselor Rating Form(以下,CRF-S)を用いた。この質問票を用いて,フィードバックで説明を受けた地方の中核病院のメンタルヘルス事業参加者に評価を依頼した。なお、これらのメンタルヘルス事業参加者は,何らかの主訴を訴えているという意味で臨床群とみなせる。
質問票における結果から,臨床群の対象者において高い評価を得ていたことが示された。「説明の理解度」「解釈の妥当性」「自己理解の促進」といったそれぞれの観点で,肯定的な評価が認められ,筆者が行ってきた従来の健常者を対象とした研究と類似の傾向を示していた。これらの結果より,健常群・臨床群において一定程度の高い評価が得られ,本研究のフィードバックプログラムの効果に一般性が確認された。
またCRF-Sのプロフィールからも両群に差がないことが示された。特に「好感の持てる」「誠実な」といったイメージが高かった。これらの結果は,臨床場面において臨床家が専門的援助を行う際に,促進的に作用するであろうと期待でき,本研究のフィードバック手続きがもつ治療的側面の効果が示唆された。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] MMPIを用いた心理検査のフィードバック-臨床群に対する一般性確認のための予備検討-2006

    • 著者名/発表者名
      石川健介, 大矢寿美子, 塩谷亨
    • 雑誌名

      日本心理学会第69回大会発表論文集

      ページ: 342-342

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 心理検査のフィードバックがもたらす効果-フィードバック担当者に対する評価-2005

    • 著者名/発表者名
      石川健介, 大矢寿美子, 塩谷亨
    • 雑誌名

      日本パーソナリティー心理学会第14回大会発表論文集

      ページ: 63-64

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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