研究課題/領域番号 |
16730371
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
実験心理学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
橋弥 和秀 (橋彌 和秀) 九州大学, 人間環境学研究院, 助教授 (20324593)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2004年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 模倣認知 / 定型発達過程 / 自閉症スペクトラム / 模倣 / 逆模倣 / 自我発達 / 照れ / 視線 |
研究概要 |
周囲の他者の行動を模倣し/されるという循環は言語獲得以前の乳幼児のコミュニケーションにおいて殊に重要な位置を占める。しかし、乳幼児の模倣行動の発達過程と比較すると、乳幼児の周囲の他者がおこなう模倣すなわち逆模倣とその認知の発達過程は、その定型発達(TD)過程すら未だあきらかになっていない。我々は、他者に行為を模倣された場合に乳幼児が示す反応を「実験者が対面で乳幼児の行為を模倣する」課題を通して検証した。同一の課題を定型発達児とASD幼児とでおこない分析・比較した。実験および母親への質問紙調査からTD児の反応を「行動の多様化」(1.5yrs頃までに出現)「喜ぶ」(次第に減少)「いやがる」(次第に増加)「照れる」(2.5yrs〜)「意図をたずねる」(3yrs〜)等の項目に分類し月齢群ごとに比較したところ()内のような傾向が得られた。ASD児については2-4歳児8名(MA<1-6yrs)について検討したところ、「半数以上について逆模倣中にポジティブな反応が出現」「MA2歳以上で逆模倣中の実験者への注視が増加」「MA2歳以上でTesting behaviourが出現」など、TDとの共通点が見出され、コミュニケーション成立の糸口としての逆模倣の効果を報告した先行研究と一致する一方で、「照れと評定される反応が見られない」などの相違が見出された
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