研究課題/領域番号 |
16730374
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
実験心理学
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研究機関 | 東京農工大学 (2006) 関西福祉科学大学 (2004-2005) |
研究代表者 |
甲田 菜穂子 東京農工大学, 大学院共生科学技術研究院, 助教授 (90368415)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2006年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 身体障害者補助犬法 / 補助犬 / 周知 / 受け入れ / 共存 / 盲導犬 / イヌ / 行動特性評価 / 育成 / 身体障害者補助犬 / 動物介在活動 / 繁殖 / 高齢者 / 視覚障害者 / 行動 / ネコ |
研究概要 |
身体障害者補助犬法の周知と補助犬の受け入れについて、一般人、業界、補助犬使用者を対象に質問紙調査を行った。本年度はそのうち、一般成人の補助犬法の周知、補助犬の受け入れ、補助犬との共存に対する性別と年齢の効果について分析を行った。女性は男性より、法律を知らない人が少なかったが、内容までよく知っているという訳ではなかった。また女性は男性より、補助犬への接し方を知っている人が多かった。受け入れ拒否に対する罰則を設けるべきかどうかに性差は見られなかった。補助犬の受け入れ態度では、受け入れ派(全体の36%)、中間層(52%)、保留・反対派(12%)であった。補助犬との共存意識では、共存派(50%)、中間層(40%)、保留・拒否派(10%)であった。女性は男性より、受け入れに保留・反対を表明する人が少なく、共存意識についても保留・拒否を表明する人が少なかったが、男性よりも積極的に受け入れ・共存しようとしている訳ではなかった。年齢の効果については、20・30歳代と40・50歳代に分けて比較を行ったが、全ての質問項目で有意差は見られなかった。 盲導犬の育成プログラムで蓄積された記録の中の、訓練士と飼育者による各イヌの行動特性評価の低得点のイヌの除去を目的として分析を行った。低得点を取る個体は、攻撃性のなさ、作業意欲では少なく、気の散りにくさ、怯えのなさでは多かった。怯えのなさでは、メスの方がオスよりも低得点の個体が多かった。興奮性のなさでは、1代雑種に低得点の個体が多かった。怯えのなさでは、ラブラドールでは低得点の個体が少なく、1代雑種では多かった。親子間継承では、母イヌでは、攻撃性のなさと気の散りにくさにおいて、親の低得点が子に継承されやすかった。父イヌでは、有意差の見られた評価項目はなかった。気の散りにくさでは、母イヌは父イヌより低得点を子に伝えやすかった。
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