研究課題/領域番号 |
16730381
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 千葉大学 (2005-2006) 弘前大学 (2004) |
研究代表者 |
砂上 史子 千葉大学, 教育学部, 助教授 (60333704)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2006年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2005年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2004年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
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キーワード | 同型的行為 / 発話 / 同じ物を持つこと / 観察 / 保育 / ビデオによる観察 |
研究概要 |
本年度(平成18年度)は、「幼児の人とのかかわりにおける身体的行為」にかかわる同型的行為のなかでも特に「他者と同じ物を持つこと」に関する論文の学会誌への投稿および審査に伴う修正作業を行った。具体的には、『質的心理学研究』(日本質的心理学会)第6号に論文「幼稚園における幼児の仲間関係と物との結びつき-幼児が「他の子どもと同じ物を持つ」ことに焦点を当てて」が掲載された。この論文によって、観察事例の詳細な分析を通して他者と同じ物を持つことが幼児期の仲間関係と関連すること、ならびに保育実践における物の特質を指摘することができた。同時に、実践事例を積み重ねて質的に分析する手法についてもこの論文で提案することができた。 また、本年度も昨年度同様に継続的な幼稚園での観察を行った。その観察の事例をもとに、保育内容にかかわる保育者養成のテキストである『事例で学ぶ保育内容領域「環境」』と『事例で学ぶ保育内容領域「環表現」』(ともに萌文書林)の分担執筆を行った。これらは、保育実践の具体的な事例から保育内容と幼児期の発達との連関とともに、幼児期の人とのかかわりの多様なあり方が示唆される内容となっており、本研究のテーマとも深い関連を持つものである。 以上の研究過程では、観察記録のフィードバック等も含めて、保育実践との関連、保育実践への寄与を常に意識し、研究成果を保育実践に還元することを心がけた
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