研究課題
若手研究(B)
平成18年度は、本研究の最終年度であり、平成16年度・17年度に行ってきた研究(バングラデシュの基礎教育分野における援助協調の現状分析)を継続するとともに、バングラデシュだけではなく他の途上国の基礎教育分野における援助協調のあり方について提言を行うことを目指した。具体的な研究実績としては、Education for All : Global Promises, National Challengesと題された国際的な論文集(出版社:Elsevier)に収録された論文のなかで、途上国の基礎教育分野に対する援助を実施する際に注意深くみなければならない政治的側面(ガバナンス、能力開発など)について論じた。この論文は、本研究の集大成的なものであり、国際的な論文集(査読有り)に掲載されたことは、一定の成果を挙げたと言えるだろう。また、国内の学会(日本比較教育学会など)での研究報告とともに、2007年1月にはアジア比較教育学会(於・香港)、2007年2月には北米比較教育学会(於・ボルティモア)といった国際学会でも本研究の成果を報告した。さらに、本研究から派生したこととして、基礎教育分野を見るなかでポスト基礎教育分野の課題についても多くのことが見えてきた。そうした観点からの研究成果が、International Higher Educationに掲載されたバングラデシュの高等教育に関する論考と、『アジアの高等教育改革(原題:Asian Universities)』の監訳作業であった。3年間の研究を終え、いまだ多くの課題を残しており、今後のさらなる研究の必要性を強く感じている。ただし、それと同時に、それぞれの年に研究成果を論文としてまとめ、最終年度では国際的な論文集への論文掲載を果たすなど、一定の成果を挙げたのではないかと考えている。
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Education for All : Global Promises, National Challenges
ページ: 33-74
International Higher Education No. 44
ページ: 23-24
比較教育学研究 31
ページ: 241-252
インターカルチュラル:日本国際文化学会年報 第3号
ページ: 58-79
インターカルチュラル:日本国際文化学会年報 第3号(近刊)
国際協力研究 Vol.20,No.1
ページ: 53-63