研究課題/領域番号 |
16730430
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教科教育学
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研究機関 | 東京福祉大学 |
研究代表者 |
小畑 千尋 東京福祉大学, 社会福祉学部, 助教授 (20364698)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2004年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 音痴 / 音痴コンプレックス / 歌唱指導 / 保育士養成 / 内的フィードバック / 外的フィードバック |
研究概要 |
本研究の目的は、保育士養成課程に在籍する学生の「音痴」克服にむけた音楽技能面・心理面からのアプローチを用いた指導法を開発することである。平成17年度(研究最終年度)の研究成果は以下の通りである。 まず、平成16年度に開発した指導モデルを用いて、保育士養成課程に在籍する「音痴」の学生を対象に、個別指導及びグループ指導の形態での歌唱指導を実施した。本事例における指導の特徴は、対象者に外的フィードバックを与えるだけでなく、その活用方法についても教授したことにある。成人の指導では、指導の目的を明確に伝えることが大切である。本研究においては特に保育者として将来子どもと関わる学生にとって、内的フィードバックのスキル獲得とその指導方法を経験として知ることが極めて重要であることが明らかとなった。さらに、保育士養成課程における音痴克服指導モデルの検討を行った結果、本研究の音楽技能面におけるアプローチの有効性が示唆された(2006年5月:日本保育学会第59回大会において「保育者養成における歌唱指導に関する研究-『音痴』克服の事例分析-」を発表)。また、心理面におけるアプローチの結果、対象者本人の音痴コンプレックスの克服に加え、対象者に援助した学生の「音痴」に対する認識の変容も確認できた。 平成17年度の研究成果は、The 5th Asia Pacific Symposium on Music Education Research(2005年7月)、日本音楽教育学会第8回ゼミナール(2005年9月)、日本音楽教育学会第36回全国大会(2005年10月)において発表を行った。さらに、「『音痴』克服における内的フィードバックの重要性-成人対象者の歌唱指導事例分析を通して-」を音楽教育研究ジャーナル25号(2006年4月)に発表した。
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