研究課題/領域番号 |
16730435
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
特別支援教育
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研究機関 | 愛知教育大学 |
研究代表者 |
岩田 吉生 愛知教育大学, 教育学部, 講師 (20314065)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 聴覚障害 / アイデンティティ / 教育環境 / 言語環境 |
研究概要 |
本研究では、高校生から社会人までの聴覚障害青年に対して個別面接調査を実施し、幼少期から現在までのライフヒストリーが語られる中から、教育歴(普通学校またはろう学校)、言語環境(音声言語または手話言語)等を要因としたろう者および難聴者のアイデンティティ形成の実態を調査し、その形成過程に関する検討を行った。第一の目的は、青年期の聴覚障害児者の心理の変遷について、横断的な研究を行うことである。また、第二の目的は、数例の事例を挙げ、心理変容の縦断的な研究を行うことである。 平成18年度においては、平成17年度に引き続き、聴覚障害のある高校生・大学生・社会人における各青年期のアイデンティティ形成に関して、各個人の変遷過程と現状について面接調査を実施した。坂田(1990)、杉田(2000)の研究を参考にしながら、聴覚障害青年に対して、幼少期から現在までのライフヒストリーについて自由に語ってもらった。聴覚障害のある高校生40名、一般大学に在籍する聴覚障害学生20名、社会人の聴覚障害学生20名における面接を終え、現在は調査によって得られたデータを質問項目ごとにまとめ、教育環境、言語環境等の要因によって分析し、聴覚障害に関するアイデンティティ形成との関連について検討した。研究成果に関しては、学会誌への論文投稿を予定している。 本研究の課題としては、高校生・大学生の横断的研究に関する調査を行うことができたが、社会人は年齢の幅があり、十分な調査を行えなかった。また、聴覚障害青年個人のアイデンティティ形成過程に関する縦断的研究に関しては3年間という期間では十分なデータ収集を行うことができなかった。これらの課題を検討するために、今後も継続して研究していきたいと考えている。
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