研究課題/領域番号 |
16740063
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
数学一般(含確率論・統計数学)
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研究機関 | 独立行政法人産業技術総合研究所 (2005) 東京理科大学 (2004) |
研究代表者 |
宮寺 隆之 独立行政法人産業技術総合研究所, 情報セキュリティ研究センター, 研究員 (50339123)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2005年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2004年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | エンタングルメント / 量子暗号 / 不確定性関係 / 量子カオス / 無限系 / 非平衡状態 / 化学反応 / 制御 |
研究概要 |
本年度、私は量子論の基礎的諸問題について研究を行った。論文"Entangled Markov Chains generated by Symmetric Channels"においては、最近、ローマ大学のLuigi Accardiにより量子論におけるランダムウォーク(最もカオス的な振る舞い)とは何かを巡り提唱された無限系であるEntangled Markov Chainを取り扱った。この量子Markov Chainが実際にエンタングルしているか否かは知られていなかったが、対称的なチャネルによって生成されている場合には、特殊な場合を除き、隣接するサイトとは真にエンタングルしていることを、PPTcriterionにより示した。これは、この系が真に量子性をもつ系であることを意味している。また、論文"Information-Disturbance Theorem for Mutually Unbiased Observables"においては、量子鍵分配の安全性証明において本質的な役割を果たす情報撹乱定理について新しい形を導いた。これは、ある観測量について情報を得るような測定を行うと、それと非可換な観測量については必ず結果をランダムにしてしまうということをあらわしており、量子論の最も基本的な結果である不確定性関係の情報理論的表現とも捉えられる。その後、Quantum Bounded Storageの制限下での量子紛失通信の可能性を示したDamgaardらの研究において用いられた「確率型不確定性定理」の一般化にも成功し、研究会において発表を行った。
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