• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

非等方熱伝導に起因する降着円盤の不安定性に関する磁気流体数値実験

研究課題

研究課題/領域番号 16740116
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 天文学
研究機関松江工業高等専門学校

研究代表者

中村 賢仁  松江工業高等専門学校, 数理科学科, 助教授 (00342543)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード降着円盤 / 磁気熱不安定性 / 磁気流体数値実験 / 非等方熱伝導 / CANS / 磁気熱不安定
研究概要

平成17年度は、コードの改良、開発としては、ベクトル化率の向上、3次元コードの並列化、2次元および3次元熱伝導陽的計算プログラムの追加を行った。数値実験の実施としては、2次元、3次元の磁気熱不安定性に関する数値実験、原始星フレアに関する磁気流体・熱伝導数値実験を実施した。
国立天文台スーパーコンピュータにおいて、熱伝導を陰的に解く際に用いるBiCGstabコードのベクトル化率を99.5%まで向上させることができた。時間分割法により時間積分しているが、磁気流体計算に対して従来の熱伝導計算は時間を要していたが、半分以下に短縮することが出来た。
Parish & Stone(2005)により、磁気熱不安定性に関する2次元数値実験がなされた。彼らの条件と計算条件を同一にして、数値実験を行った。線形段階での不安定性の成長は、線形解析(Balbus2000)、Parish & Stoneと同様となりコードのテストとなった。不安定性の成長により、磁気エネルギーの線形的な増加後、増減の振動を経て、計算領域の等温化が達成されると準定常状態となり、磁気エネルギーは初期状態よりも増幅されるのが確認された。
3次元磁気熱不安定の数値実験を行った。不安定の成長は、磁気熱不安定と交換型不安定とがカップルし、2次元と比べ格段に早く成長することがわかった。これは、成層化された大気の混合に重要な役割を果たす可能性があることを示している。
開発を行った熱伝導計算コードを利用し、降着円盤と原始星との間の磁気的相互作用に関する数値実験を行った。これは、Hahashiら(1995)の原始星フレアのリコネクションモデルに、熱伝導計算を加えたものとなる。この結果、リコネクションにより解放された磁気エネルギーは、非等方熱伝導により効率的にエネルギー輸送され、最高温度は2ケタ程度下がることがわかった。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Formation of Magnetically Supported Disks during Hard-to-Soft Transitions in Black Hole Accretion Flows2006

    • 著者名/発表者名
      町田真美
    • 雑誌名

      Publications of the Astronomical Society of Japan 58巻1号

      ページ: 193-202

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

URL: 

公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi