研究課題/領域番号 |
16740138
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
小松 雅宏 名古屋大学, 国際言語文化研究科, 助手 (80345842)
|
研究期間 (年度) |
2004 – 2006
|
研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
|
配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
|
キーワード | 原子核乾板 / ニュートリノ / NuMI / ニュートリノファクトリー |
研究概要 |
ニュートリノファクトリーにおける原子核乾板実験の実施にとって最も重要なテスト実験を既に開始するに至った。私はアメリカ合衆国フェルミ国立加速器研究所にて現存する唯一の高強度のニュートリノビームライン通称NuMIに我々の原子核乾板とファイバー検出器とからなるハイブリット検出器を設置するために主導的立場で立案実施を行ってきた。本年度2005年9月より2006年2月末日までの期間に、原子核乾板中に50k反応ものニュートリノ反応を得ることに成功した。 平成18年度期間中は主に17年度のビーム照射により得られたデータの解析と2nd RUNに向けた準備作業を行ってきた。データの解析においては原子核乾板自動飛跡読み取り装置の性能向上により、当初予定していた過去の実験(CHORUS、DONUT実験)の様に反応点をガイドするファイバー検出器による予想点の限定的な領域の読み取りから、原子核乾板の全面積の読み取りという革新的な解析に切り替える事を行ってきた。この事により、ファイバーによるリコンストラクション効率に影響される事なく、バイアスの無い形での解析を可能にした。過去に例を見ない大量のデータの処理方法及びソフトの開発において重要な礎を築いた。 原子核乾板の全面読み出しが可能になった現在、J-PARCの前置検出器サイトであるならば何等補助検出器を必要とせずにニュートリノ反応の解析が可能になった。これらの前進は将来のニュートリノファクトリーでの原子核乾板実験を行う上で極めて重要な一歩である。本研究課題にとって最高の成果を得られたと考えている。
|