研究課題/領域番号 |
16740142
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
菅谷 頼仁 大阪大学, 大学院・理学研究科, 助手 (80324747)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2005年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2004年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | K中間子 / 稀崩壊 / トリガー |
研究概要 |
高エネルギー加速器研究機構で行われているE391a実験では、K_L→π^0vv^^-崩壊の精密測定によりCKM行列における虚数項ηを決定する。理論的な不定性が少ない一方、その非常に小さな崩壊分岐比から非常に難しい実験になっている。これまで行われてきた実験の感度を超えることで新しい物理の発見を目指している。その為、更なる高統計を目指すための測定器のアクセプタンスの向上が本研究の目的である。それにはより複雑なトリガー回路の設計製作、高速なデータ収集系が必要とされる。さらに、この研究結果は将来の50GeV-PSを用いた数々の実験に要求される、高速データ収集システムにも応用して行く。 平成17年度11月から12月に行われたE391a実験において、物理ランと同時にいくつかのスペシャルランもなされた。その中では効率のよいトリガーをいかに設計するか考察するために必要なデータも収集された。物理解析とともに次回実験の最適化のための理解も進んだ。その中でも、これまで市販されている回路では対応しきれない複雑なトリガーが必要になる可能性が示唆されてきた。 より複雑なトリガーに対応するための書き込み可能な集積回路(PLD)を内蔵したモジュールの製作を計画した。試作機をNIM規格で設計した。テスト実験などでその試作機使用を開始した。また今後の高い強度のビームをもちいた実験に不可欠なフラッシュADCを用いたトリガーの構築に関する試験もその試作機をもちいて行われ始めた。
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