研究課題/領域番号 |
16740211
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
物性Ⅱ
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研究機関 | 独立行政法人日本原子力研究開発機構 (2005-2006) 慶應義塾大学 (2004) |
研究代表者 |
服部 高典 独立行政法人日本原子力研究開発機構, 量子ビーム応用研究部門, 研究職 (10327687)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2005年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2004年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 圧力誘起電子転移 / 液体アルカリ金属 / 放射光 / 高温高圧X線回折 / ダイヤモンドアンビルセル / 電子転移 / 圧力 / アルカリ金属 / 液体 |
研究概要 |
一昨年度、昨年度にわたって放射光を用いた高温高圧下におけるX線回折実験を行い、電子転移が起こる圧力近傍での液体Rb、Csの"局所構造の変化"を観察した。これらに引き続き、本年度は、電子転移に伴う液体の"密度の変化"を最近開発されたX線吸収密度測定法によって調べた。 最近の研究により、液体Csにおいて電子転移に伴い、マクロ量である"密度"が不連続に変化することが報告された(Falconi et al.,2005)。これが本当であれば、単元素における液体-液体一次転移の世界で2番目の例となる。しかしながら、絶縁体-金属転移を伴っている第一例目と異なり、それを伴わない液体金属間で一次転移が起こることは、にわかに信じがたい。われわれは、試料容器としてダイヤモンドスリーブを用いることで、高圧下においても試料のX線パスレングスの変化を避け、高圧下の液体の密度を精度よく測定することに成功した。その結果は、電子転移の起こる圧力近傍においても過去に報告された密度の不連続なとびがないことを示しており、液体金属中では一次転移が存在しないことを確認した。昨年度および一昨年度に調べた局所構造の圧力変化と供に液体の電子系と格子系(局所構造)の圧力変化の関連性を議論した。
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