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中〜大規模爆発的火山噴火の長期将来予測に関するテフラ基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 16740283
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 地質学
研究機関福島大学

研究代表者

長橋 良隆  福島大学, 共生システム理工学類, 助教授 (10292450)

研究期間 (年度) 2004 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2005年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2004年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワード地質学 / 爆発的火山噴火 / 将来予測 / 自然災害 / テフラ / 火山噴火 / 長期将来予測 / 層序 / 編年
研究概要

本研究における主要な成果は以下の1〜3であるがとくに3の成果に総括される.
1.長野県北部高野ボーリングコア試料に挟まる広域テフラ層の層序と編年
本コア試料は約16万年前から約3万年前までの湖成堆積物からなり,広域テフラ層であるAso-2,Aso-3,SK, Ata, Aso-A〜D, K-Tz鬱陵島起源のテフラ層をそれぞれ同定するとともに,それらの層序関係と編年を行った.この成果を第四紀研究誌に投稿し,現在印刷中である.
2.鮮新・更新統におけるテフラ層序と編年
日本の代表的な鮮新-更新統に挟まるテフラ層について,その岩相・層厚・粒度組成・粒子組成・火山ガラスの形状組成・火山ガラスの化学組成などの資料を既存の文献から整理した.また各種の年代学的資料を用いて,鮮新-更新世のテフラ編年図を作成した.この成果を現在第四紀研究誌に投稿し,現在印刷中である。またテフラデータベース2007年度中に公表する予定である.
3.中〜大規模爆発的火山噴火の長期将来予測に関する検討
大阪地域および房総地域の鮮新世から更新世のテフラ層序と編年に関する成果を中核として,過去300万年間について検討したところ,九州の大規模爆発的噴火は過去120万年間に合計26回あった.この間の広域テフラ層の噴出マグマ体積は1500km^3にもおよぶ.噴火の頻度を平均すると4.6万年に1回となるが,等間隔で噴火しているわけではない.中部九州では,数万年程度の期間に2〜3回の連続した大規模噴火が,おおよそ20万年間隔で繰り返し発生している.南九州では,2回程度の連続した大規模噴火が,おおよそ10数万年の間隔で繰り返している.またテフラ層の年代と噴出規模から,噴出量累積階段図を作成すると,九州のカルデラ火山の大規模噴火によるマグマ噴出率は大局的に見るとほぼ一定にみえる.なお,山陰の第四紀火山によるプリニー式噴火によるテフラ層と箱根火山起源と推定されるテフラ層は,高海水準期に集中して出現する傾向がある.

報告書

(3件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (13件)

すべて 2007 2006 2005 2004

すべて 雑誌論文 (10件) 図書 (3件)

  • [雑誌論文] 長野県,高野層のボーリングコア試料の全有機炭素(TOC)含有率変動に基づく更新世後期の古気候変動の復元2006

    • 著者名/発表者名
      田原敬治, 他4名
    • 雑誌名

      地質学雑誌 112・9

      ページ: 568-579

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 後期新生代,東北本州弧における火成活動史と地殻・マントル構造2005

    • 著者名/発表者名
      吉田武義, 他8名
    • 雑誌名

      第四紀研究 44・4

      ページ: 195-216

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 後期新生代,東北本州弧における火成活動史と地殻・マントル構造2005

    • 著者名/発表者名
      吉田 武義
    • 雑誌名

      第四紀研究 44・4

      ページ: 195-216

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 福島県太平洋岸の鮮新統大年寺層に挟在する広域テフラ層2004

    • 著者名/発表者名
      長橋良隆, 他4名
    • 雑誌名

      地球科学 58・5

      ページ: 337-344

    • NAID

      110004860779

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 男鹿半島北浦層のKm2テフラ層と新潟地域のSK100テフラ層の対比2004

    • 著者名/発表者名
      黒川勝己, 他3名
    • 雑誌名

      地球科学 58・5

      ページ: 345-350

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 火山ガラスの主要成分含有量と屈折率と関係2004

    • 著者名/発表者名
      長橋良隆, 他4名
    • 雑誌名

      第四紀研究 43・5

      ページ: 345-352

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 福島市南西部に分布する鮮新世「笹森山安山岩」のK-Ar年代2004

    • 著者名/発表者名
      長橋良隆, 他3名
    • 雑誌名

      地球科学 58・6

      ページ: 407-412

    • NAID

      110004860788

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 福島県太平洋岸の鮮新統大年寺層に挟在する広域テフラ層2004

    • 著者名/発表者名
      長橋良隆, 高橋友啓, 柳沢幸夫, 黒川勝己, 吉田武義
    • 雑誌名

      地球科学 58・5

      ページ: 337-344

    • NAID

      110004860779

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 男鹿半島北浦層のKm2テフラ層と新潟地域のSK100テフラ層の対比2004

    • 著者名/発表者名
      黒川勝己, 矢萩春菜, 丹 真紀子, 長橋良隆
    • 雑誌名

      地球科学 58・5

      ページ: 345-350

    • NAID

      110004860780

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 火山ガラスの主要成分含有量と屈折率との関係2004

    • 著者名/発表者名
      長橋良隆, 吉川周作, 宮川ちひろ, 丸山 高, 里口保文
    • 雑誌名

      第四紀研究 43・5

      ページ: 345-352

    • NAID

      10014188423

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [図書] 人類紀自然学-地層に記録された人間と環境の歴史-2007

    • 著者名/発表者名
      人類紀自然学編集委員会編著
    • 総ページ数
      312
    • 出版者
      共立出版株式会社
    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [図書] ふくしまの火山と災害2006

    • 著者名/発表者名
      長橋良隆
    • 総ページ数
      162
    • 出版者
      歴史春秋出版株式会社
    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [図書] ふくしまの火山と災害2006

    • 著者名/発表者名
      長橋 良隆
    • 総ページ数
      162
    • 出版者
      歴史春秋出版株式会社
    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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