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高密度古地磁気サンプリングから東北日本の回転移動時期を解く

研究課題

研究課題/領域番号 16740286
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 地質学
研究機関愛知教育大学

研究代表者

星 博幸  愛知教育大学, 教育学部, 助教授 (90293737)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2005年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2004年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード古地磁気 / 東北日本 / 中新世
研究概要

本研究の目的は,東北地方の中新統で層序に沿った高密度古地磁気サンプリングを行ない,古地磁気方位の時間変化を観測することにより,東北日本の回転移動時期を明らかにすることである.この目的を達成するために,、本年度は岩手県中部と宮城県北部を調査地に設定し,地質調査と岩石試料サンプリング,及び古地磁気測定を実施した.
岩手県中部に分布する中新統稲瀬火山岩類(約15-13Ma)を対象に地質調査,サンプリング,古地磁気測定を行い,古地磁気データ解析を通じて回転運動について考察した。その結果,稲瀬火山岩類の古地磁気方位は偏角の大きな分散で特徴付けられることが判明した。古地磁気伏角にはあまり大きな分散が見られないため,古地磁気方位の分散は地殻ブロックのブロック回転運動を示唆する。変動地形学的な解析結果も,本地域に多数の断層が存在する可能性を示唆する。さらに踏査により横ずれ変位の痕跡を持つ断層露頭を発見した。本研究により,北上山地西縁部において中期中新世以後に横ずれ断層運動に伴う地殻のブロック化とブロック回転運動が生じたことが新たに判明した。
宮城県北部に分布する中新統石越安山岩類(約14Ma)を対象に地質調査,サンプリング,古地磁気測定を行った結果,石越地域では約14Ma以降に古地磁気学で検出できるほどの回転運動が起きていないことが判明した。
今回新たに得られた結果と東北日本の既報古地磁気データを総括し,アジア大陸及び西南日本との方位比較を行った。その結果,日本海拡大に伴う東北日本の回転運動は15Maには終了しており,それ以降は回転していないことが明らかになった。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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