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新奇な硫黄-窒素三重結合を活用する合成反応と新規機能性分子の創製

研究課題

研究課題/領域番号 16750030
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 有機化学
研究機関日本大学

研究代表者

藤井 孝宜  日本大学, 生産工学部, 講師 (00283060)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2004年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワードヘテロ原子化学 / 硫黄-窒素三重結合 / スルファンニトリル / 合成化学 / 構造化学 / 反応化学
研究概要

本研究課題は,硫黄-窒素(S-N)三重結合を活用する新規機能性材料の創製を目的に,1)(S^<VI>-N)_n結合を主鎖にもつ化合物の合成とその特殊機能の開拓および,2)λ^6-スルファンニトリル類から誘導した新規ヘテロクムレン化合物(RN=S^<VI>=C=S^<VI>=NR)の結合特性の開拓を行なった。本年度の研究計画に基づき実施した研究成果を以下に述べる。
1)(S^<VI>-N)n結合を主鎖にもつ化合物の合成とその特殊機能の開拓
平成16度の研究により,ジフェニルスルフィミド(Ph_2S=NH)と5当量のフルオロスルファンニトリル1(Ph2FS≡N)との反応から,両末端にS-N三重結合を持つ化合物2(Ph2(N≡)S-N=(Ph_2)S=N-(Ph_2)S≡N)をほぼ定量的に得られたことを見出した。本年度は,S^<VI>-Nがさらに拡張した化合物の構築を目的に化合物1と2との反応を種々試みたところ,活性化剤として,トリフルオロメタンスルホン酸(TMSOTf)を加えた系において,化合物3([Ph_2(N≡)S-N=(Ph_2)S=N-(Ph_2)S=N-(Ph_2)S≡N][TfO])を得ることに成功した。また,化合物2の両端窒素原子の反応性を利用して,ジブチルスズジクロリドとの反応を行ったところ,スズ原子を含む8員環化合物4の合成に成功した。この化合物4は,化合物2と反応し,さらに主鎖が拡大した化合物5([(Ph_2(N≡)S-N=(Ph_2)S=N-(Ph_2)S≡N)_2-SnBu_2][2Cl])を得ることが出来た。
2)新規ヘテロクムレン化合物の結合特性の開拓
本年度は,両端の窒素原子間を典型元素や遷移金属で架橋した新規環状化合物の合成を目的に,化合物6(Ph_2(HN=)S=CH-(Ph_2)S≡N)を塩基で処理した後,ジフェニルスズジクロリドと反応させたところ,スズ原子を含む新規環状化合物の合成に成功した。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Synthesis and Properties of Ph_2S (=N-(Ph_2) S≡N)_22005

    • 著者名/発表者名
      Takayoshi Fujii
    • 雑誌名

      Inorganic Chemistry 44・28

      ページ: 8653-8655

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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