研究課題/領域番号 |
16750102
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
高分子化学
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研究機関 | 兵庫県立大学 |
研究代表者 |
遊佐 真一 兵庫県立大学, 大学院・工学研究科, 助手 (00301432)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2004年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | ブロック共重合体 / リビングラジカル重合 / 連鎖移動 / 刺激応答性 / pH応答性 / 温度応答性 / ミセル / 蛍光 |
研究概要 |
これまで、ブロック共重合体を合成する主な方法としては、リビングカチオン重合やリビングアニオン重合などのリビングイオン重合が用いられてきた。しかしイオン重合の場合、微量な水分など重合系に存在する不純物の影響を大きく受けるので、重合操作が難しく、さらに側鎖にイオン性の官能基を含むモノマーの重合はできないといった問題点があった。近年これらの問題を解消する重合方法として、リビングラジカル重合に関する研究が行なわれている。ニトロキシドラジカルなどの安定ラジカルを用いたリビングラジカル法(SFRP)および遷移金属錯体を使用する原子移動ラジカル重合(ATRP)、連鎖移動を利用した可逆的付加-開裂(RAFT)型ラジカル重合などの方法が報告されている。特にRAFT型ラジカル重合の場合、硫黄を含む化合物である連鎖移動剤(CTA)を通常のラジカル重合の反応系に添加するだけで重合をリビング的に行なうことが可能となる。またRAFT法はイオン性の官能基を含むモノマーの重合が可能であり、重合溶媒に関しても水などのさまざまな溶媒を使用することができる。このRAFT型リビングラジカル重合法を用いることで、これまでリビング的に重合を行なうことの困難であった水溶性の生体適合性モノマーであるホスホリルコリン基を含むメタクリレート型モノマー(MPC)のリビング重合を行ない、MPCによる高分子型のCTAを合成した。さらにこれを用いて疎水性のn-ブチルメタクリレートを重合することで、層両親媒性の生体適合性ブロックコポリマーを合成した。このブロックコポリマーは水中で高分子ミセルを形成し、その疎水性のコア内部に水に対して難溶性の抗癌剤であるPTXを取込み、水に可溶化できることを確認した。
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