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細胞膜成分を固相化した材料表面での造血細胞の体外増幅

研究課題

研究課題/領域番号 16750152
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 生体関連化学
研究機関(財)神奈川科学技術アカデミー

研究代表者

野川 誠之  神奈川科技アカデミー, 研究員 (90359117)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2005年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード臍帯血 / 造血幹細胞 / ストロマ細胞 / 体外増幅 / 固定化サイトカイン / 光反応性高分子
研究概要

本年度は、安全かつ再現性よく造血幹細胞を増幅させるシステムの開発を目指し、既知の造血増幅因子を材料基板上に再構築することで人工フィーダー細胞層として働くような培養基板を作製した。造血増幅因子としてnotch-ligandとSCFに注目し、イムノグロブリンのFc部位を導入したキメラタンパクであるdelta-1やSCF-Fc融合タンパクの細胞培養用シャーレへの固相化方法の検討を行った。これらの融合タンパクは、抗IgG(Fc)抗体を利用することで、高い配向性を保ちながら固相化することが可能であった。Delta-1依存性細胞株であるTMD-7はdelta-1を培養液に直接添加した場合は増殖効果がないのに対し、抗IgG(Fc)抗体を利用したdelta-1の固相化により濃度依存的な細胞増殖をすることがわかった。また、SCF依存性細胞株で同様の実験を行ったところ、SCF融合タンパクを培養液へ直接添加するよりも固相化したタンパクはより低濃度で細胞増幅させることができた。
さらに、造血細胞培養のために最適な固定化用マトリックスの検討も行った。既に開発した合成高分子やゼラチンに光架橋性分子を導入した固定化材料に加え、造血幹細胞の増殖に効果があることが報告されているヘパリンやヒアルロン酸などの多糖に光架橋性分子を導入し、造血増幅因子の固定化を試みた。光架橋性分子を導入した多糖でDelta-1を固相化した培養基板では、TMD-7をdelta-1濃度依存的に細胞増殖させることができた。
今後はヒト臍帯血から純化して回収したCD34陽性細胞を開発した基板上で培養する予定である。

報告書

(1件)
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 固定化培養基材-造血幹・前駆細胞の体外増幅を目指して-2004

    • 著者名/発表者名
      野川誠之
    • 雑誌名

      遺伝子医学MOOK1 再生医療へのブレイクスルー 1

      ページ: 88-93

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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