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歩行者膝関節傷害予測のための膝関節せん断特性の生体力学的検討

研究課題

研究課題/領域番号 16760065
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 機械材料・材料力学
研究機関名古屋大学

研究代表者

山本 創太  名古屋大学, 大学院・工学研究科, 助手 (80293653)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2004年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
キーワード膝関節 / バイオメカニクス / 歩行者 / 傷害 / 有限要素解析 / 骨格筋 / 力学特性 / マイクロ構造 / 力学モデル / 損傷評価
研究概要

本研究は,実際の交通事故を模擬した負荷に対する膝関節靭帯の耐性を明らかにし,歩行者下肢傷害シミュレーションモデルの傷害再現精度の向上を図ることを目的とする.
平成17年度では,前年度の成果を受け,膝関節有限要素モデルの作成手法および近似手法が傷害予測解析結果に与える影響を検討した.具体的にはウサギ膝関節のCT画像に基づく実形状骨モデルを用い,骨の力学特性の近似,靭帯要素のモデル化精度を種々に変え,ウサギ膝関節せん断実験結果の再現精度を比較した.
その結果,骨要素の材料特性を骨密度分布を考慮して設定したモデルと一様な力学特性を与えたモデルでは骨折の様態が異なることがわかった.一様な力学特性の骨モデルによる傷害予測結果は膝関節せん断実験結果と大きく異なり,骨密度分布を考慮したモデルの方が実験結果に近い予測をした.靭帯損傷に関しては骨の材料特性の設定によらず同様の予測結果を示した.一方,骨折発生は骨モデルの力学特性のみならず,骨要素に荷重を伝達する後十字靭帯の特性に依存することがわかった.したがって靭帯要素の高精度な再現が高精度な骨折予測に不可欠であるといえる.さらに軟組織モデル構築方法が解析精度に及ぼす影響を検討した結果,Shell要素で作成した靭帯はSolid要素で作成したものよりも破断しにくい傾向がみられた.また,靭帯Solid要素に関しては要素の分割数を多くすることにより破断変位が大きくなり,靭帯の異常な変形や傷害の発生を押さえられることがわかった.

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] Effects of Loading Direction on Anterior Cruciate Ligament Injury2006

    • 著者名/発表者名
      Yamamoto, S.et al.
    • 雑誌名

      Review of Automotive Engineering (掲載決定)

    • NAID

      10018182673

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 膝関節傷害再現のための有限要素モデル作成手法の検討2006

    • 著者名/発表者名
      中野和俊ら
    • 雑誌名

      日本機械学会東海支部第55期総会講演会講演論文集 No.063-1

      ページ: 143-144

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 膝前十字靭帯傷害に及ぼす荷重方向の影響2005

    • 著者名/発表者名
      山本創太ら
    • 雑誌名

      日本自動車技術会2005年春季大会学術講演会前刷集 No.14-05

      ページ: 13-16

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 膝前十字靭帯傷害に及ぼす荷重方向の影響2005

    • 著者名/発表者名
      山本創太ら
    • 雑誌名

      日本自動車技術会2005年春季大会学術講演会 (発表予定)

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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