研究課題/領域番号 |
16760116
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
流体工学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
若嶋 振一郎 東北大学, 大学院・工学研究科, 助手 (90333864)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2004年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 数値気候モデリング / 地球温暖化 / 大気大循環モデル / 海洋大循環モデル / 数値流体力学 |
研究概要 |
温室効果ガスの人為的排出に伴う地球温暖化などの地球規模の気候変動予測を行うにあたり、地表面近傍の生態圏(植物や海洋微生物等)と地球気候システム(大気・海洋・陸面・太陽活動など)の相互作用を考慮できるような高効率専用数値プラットフォームを確立する必要がある。本研究では、昨年度に引き続き、数1000年〜10000年オーダーの数値積分に耐えうる熱・水・物質・運動量循環を中心とした長期気候変動専用プラットフォームの開発を行い、様々な生態圏数値モデルの土台としてロバストで精度の良い新しい全球結合気候数値モデルの開発を目的とした。 本年度では、現状のさまざまな生態圏モデル(陸面や海洋に含まれる)をモジュールとして自由にプラグインできるようにするには、別途、生態圏モデルとのインターフェース部分(結合部分)の開発が必要であったため、この部分を中心に新たに開発して、陸上生態圏の数値モデルとしてUKMO(英国)のCoxらのTRIFFIDモデルを組み込み、5種類の生態圏(広葉樹、針葉樹、C3植物、C4植物、 Shrub)と4つの非生態圏(裸地、都市、陸水、陸氷)の面積を計算格子における割合で評価可能とした。前者の生態圏においては相互に成長・競争・枯死・分解(土壌バクテリアによる)と、それに伴うCO2フラックス、アルベド・粗度の変化等をモデル化し計算している。また、海洋生態圏の数値モデルとしてNakataらの植物プランクトンや動物プランクトンなどを考慮できる数値モデルを組み込んだ。 実際にこの数値モデルを利用して数値計算を行った結果、本数値シミュレータにより大気中の二酸化炭素の3次元濃度分布などのシミュレータが可能となった。ただし、定性的・定量的には実際の観測値と比較を行って、さらなる現状再現性能の向上を図る必要がある。
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