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断続外力による柔軟構造物の制振に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16760187
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 機械力学・制御
研究機関大分工業高等専門学校

研究代表者

軽部 周  大分工業高等専門学校, 機械工学科, 助教授 (70370054)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2004年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード柔軟構造物 / 強制振動 / 衝撃 / パルス状外力 / ダフィング系 / 制振 / 非線形振動 / 応答 / 制振装置 / 間欠外力
研究概要

本研究の目的は,外力を断続的に与えることで柔軟構造物に生じる大振幅の振動を制振させることである.柔軟構造物のモデルとして,座屈した板ばねを考える.座屈した板ばねの反力は変位の3乗に比例し,これに強制振動を与えた系をダフィング系と呼ぶ.
前年度では,板ばねを用いたダフィング系の実験装置を試作し,板ばねに断続外力を与えることで振動が抑制される現象があることを実験的に確認した.しかし,振動が抑制されるメカニズムについては不明であった.また,強制外力を偏心おもりをつけたモータで与えており,強制外力の振幅が一定でないという問題があった.
今年度は,前年度の問題を解消するために実験装置に加振器を用い,強制外力を正確な正弦波状にして実験を行った.今年度の装置においても前年度同様,振動が抑制される現象が生じた.周波数掃引実験を行ったところ,強制外力の周波数を増加させた場合と減少させた場合で系に生じる振動状態が変化する領域がある,すなわちヒステリシスが発生していることが確認された.更に,これまで確認されてきた断続外力による制振現象は,ヒステリシスのある周波数帯で発生していることが確認された.以上から,断続外力による制振効果のメカニズムは,「系の安定解が複数あるパラメータ領域において断続外力を与えることで,系の振動状態が振幅の大きな安定状態から振幅の小さな別の安定状態へとシフトするため」であることがわかった.
ダフィング系と同様,柔軟構造物は一般に非線形系なのでヒステリシスが発生している可能性があり,本手法が有効であると考えられる.

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006 2004 その他

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 間欠外力を受けるダフィング系の応答に関する研究2006

    • 著者名/発表者名
      軽部 周
    • 雑誌名

      第55回理論応用力学講演会講演論文集

      ページ: 419-420

    • NAID

      130005020355

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 間欠外力を受けるDuffing系に関する実験的研究2004

    • 著者名/発表者名
      軽部 周
    • 雑誌名

      日本機械学会機械力学・計測制御部門講演会アブストラクト集

      ページ: 315-315

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] Study on Response of Duffing System under Impactive and Periodic Forces

    • 著者名/発表者名
      Shu KARUBE
    • 雑誌名

      NCTAM-55英文論文集 投稿中

    • NAID

      130005020355

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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