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水中トレーニングシステムのための気泡を利用した流体力調整技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 16760210
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 知能機械学・機械システム
研究機関東海大学

研究代表者

坂上 憲光  東海大学, 海洋学部, 講師 (20373102)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2004年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード気泡 / 関節トルク推定 / 流体力軽減 / 水中トレーニング / 流体力 / 水中ロボットアーム / 繰返し学習制御 / 時間軸変換 / ダイナミクス解析
研究概要

本研究では,水中に気泡を発生することでリハビリ時に人体に過剰に加わる流体力を軽減させることを目的としている.これまでに,気泡発生システムを試作し,人体に想定したロボットアームを水中で実際に動作させることで,その関節トルクの定量的な計測や解析を行ってきた.
試作した気泡発生システムでは,気泡の発生量の増加によって,流体密度が90%にまで低下することがわかった.また,気泡発生時の上昇流は0.3[m/s]から0.5[m/s]に達するため,浮上効果を生み出すことを明らかにした.これらの結果から,関節トルクが気泡発生時に軽減されることが予想できる.
ロボットアームを用いたトルク解析では,ロボットの姿勢を保持するための静的なトルクと運動時の動的なトルクを計測した.静的なトルクでは,気泡量の増加につれて,浮力効果が増す結果となった.また,動的なトルクでは,アームの振り上げ運動に対して,流体から生じるトルクを約50パーセントに抑えることが可能であった.これらの結果から,気泡発生によって運動時の人間に対しても関節トルクの軽減が期待できる.
さらに,気泡を含む流体中での関節トルクの推定法も提案した.提案手法では,流体や気泡に関する物理パラメータの推定をあらかじめ必要としないので,推定に伴う作業が非常に容易となる.検証実験では,この提案手法によって推定されたトルクと実際に実験から得たトルクとがよく一致することがわかった.この結果から,提案手法が,リハビリ中の患者の運動計画や,関節間力が過剰になっていないかなどの評価に利用できることが期待される.また,このトルク推定法を,リハビリにおける最適な気泡発生量の決定に利用することも将来的には計画している.
以上の結果から,現状では,人体模型や被験者を対象とした実験的検証が必要な段階まできている.

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006 2005 2004

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 水中トレーニングシステムのための気泡を利用した流体力調整技術の実験的検証2006

    • 著者名/発表者名
      坂上憲光, 畠中泰彦, 川村貞夫
    • 雑誌名

      第11回ロボティクスシンポジア

      ページ: 332-338

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 水中トレーニングシステムのための気泡を利用した流体力調整技術の検討2005

    • 著者名/発表者名
      坂上憲光, 川村貞夫
    • 雑誌名

      第6回計測自動制御学会システムインテグレーション部門講演会

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 流体力学に基づく時間軸変換を用いた水中ロボットアームの入力トルク生成2004

    • 著者名/発表者名
      坂上憲光, 川村貞夫
    • 雑誌名

      ロボティクス・メカトロニクス講演会2004

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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