研究課題/領域番号 |
16760278
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
電子デバイス・電子機器
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
藪 哲郎 大阪府立大学, 大学院工学研究科, 助手 (20254435)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 光導波路 / 設計 / ビーム伝搬法 / 理想フィールド法 / Y分岐導波路 / モード変換器 / MMI / 分岐導波路 / 広角Y分岐 / 4分岐 |
研究概要 |
平成17年度は、まず理想フィールド法を用いたMMI(多モード干渉結合器)の設計に取り組んだ。設計対象としてMMIを用いた3x3あるいは4x4結合器を選び、その結像特性を改善することを試みた。MMIにおける理想フィールドは理論的に導出され、クラッドにおいて0となる。そのため、クラッドにおける屈折率分布を算出することが出来ない。結局、理想フィールド法をMMIの設計に適用することは困難であることが判明した。しかし、研究の過程において、MMIの結像特性の劣化は、電力的には僅かな部分しか占めない高次モードの位相誤差が原因であることを解明し、それを改善するための構造をいくつか考案した。考案した新しい構造は多少の改善効果をもたらしたが、大幅な特性改善には至らなかった。 次に、理想フィールドを合成する方法として、これまでは入口のフィールドと出口のフィールドを補間する単純な方法を用いていたが、これに座標変換を加えたさらに高度な理想フィールドの生成法を開発した。この座標変換を含む理想フィールドの生成法を用いて、モード変換器、Y分岐導波路を設計した。モード変換器の設計においては、ユニークな形状のモード変換器が設計できたが、モードの変換率が低く、優れた特性とは言えなかった。Y分岐導波路においても、ユニークな構造が得られたが、その特性は既に提案されている構造に対して大きく優れているとは言えなかった。現時点では良い特性は得られていないが、理想フィールドの生成法の改良、パラメータの調節、屈折率離散化における改良など、改善の余地は多く残されているので、今後もこのテーマについて研究を継続する予定である。
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