研究課題
若手研究(B)
平成17年度では、ユビキタス環境での使用を想定して、無線LANを搭載し、16ビットマイコンを計算用に搭載した公開鍵暗号系用の暗号化/復号ボードを試作し、それを用いて実際に楕円曲線暗号による電子認証通信、XTRを用いた暗号による電子認証通信などを行った。XTRを用いた暗号については、搭載ボードのプログラム容量の関係もあり、今回は行わなかった。具体的な実施内容は、以下の通りである。まずマイコン用のCプログラムによるライブラリを作成し、それを利用してのElgamal暗号認証および楕円曲線暗号認証を実装して、その処理速度を比較した。この段階で、我々のアルゴリズムがコンパクトであり、プログラムサイズが小さくて済むため、そのマイコン実装についても問題なく搭載できることが分かった。一方、処理速度については、同等の安全性をもつものとして、Elgamal暗号約1000ビットと、楕円曲線暗号約160ビットについて、その1回の暗号化、復号処理にかかる処理時間について計測し、比較を行った。その結果、前者が1回の暗号化処理に9.58秒、後者が5.38秒であった。今回の実装は、C言語による暗号ライブラリとして実装を試みたため、その処理速度は決して高速なものではないが、我々の過去の研究成果によれば、アセンブリ言語レベルでプログラムを詰めて行くことにより、この約10倍の高速化を容易に見込むことができ、これが今後の課題となる。
すべて 2005 2004
すべて 雑誌論文 (10件) 図書 (1件)
Proceeding of The 2005 International Technical Conference on Circuits/Systems, Computers and Communications (ITC-CSCC2005) (CD-ROM)
信学技法 vol.105 no.193
ページ: 59-66
110003298545
HISS2005 (CD-ROM)
第28回情報理論とその応用学会 Vol.II
ページ: 889-892
10016854792
Proc.of ITC-CSCC2004 (CD-ROM)
シャノン理論ワークショップ予稿集
ページ: 31-34
信学技報ISEC2004-14 vol.104
ページ: 7-13
110003296433
信学技報ISEC2004-78 vol.104
ページ: 1-6
110003298334
第27回情報理論とその応用シンポジウム(SITA2004)予稿集 vol.1
ページ: 127-130
10014280327