• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

統計的パターン認識手法を用いた脳波インタフェースに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16760320
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 システム工学
研究機関島根大学

研究代表者

六井 淳  島根大学, 総合理工学部, 助手 (70362910)

研究期間 (年度) 2004 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2006年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
2005年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2004年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード統計的パターン認識 / 事象関連電位 / 随伴性陰性変動 / 線形予測分析 / PARCOR分析 / 刺激先行陰性電位 / ビジランス / 適正指導環境 / 脳波 / インタフェース / 適応 / 主成分分析 / ST-PCA / 最小分類誤り識別学習 / 階層化 / 正則化 / 汎化性能
研究概要

平成18年度は平成17年度に確認された発声に関連して生起する事象関連電位である随伴性陰性変動の抽出法の確立及び、ビジランスに関連する刺激先行陰性電位に関する研究を行った。前者に関しては、データの十分な集積を行い、平成17年度までの指標と定めた線形予測分析に加えてPARCOR分析による特徴抽出を試みた。線形予測分析に比べ、PARCOR分析の場合、時系列データの順列に依存しないため安定した特徴量が抽出できることが実験的に確認された。更に、頭頂部から左側前頭部に良好な反応が得られることを確認した。周波数領域での検討では、16〜25Hzに顕著な反応を確認し、PARCOR係数を利用した特徴量での個人種別の分離可能性を確認した。研究課題であった脳波インタフェースについては、プロトタイプの携帯型インタフェースを試作し、現在も精度面の習熟を測っている。後者に関しては、随伴性陰性変動を計測した際の被験者の正答率の差異に着目した。大量の脳波データを集積する場合に、被験者のメンタル面での差が顕著であることが挙げられる。これをビジランスの影響と考え、研究を進めた。結果、刺激先行陰性電位と呼ばれる事象関連電位と身体能力に密接な関係があることが実験的に確認された。実験は、スポーツ経験者数名による身体測定と実験環境及び正答率の3つの関係を計測した。この3種を組み合わせた場合、結果に応じて、報酬や罰則が有効に働く個人と、悪影響を及ぼす個人が存在し、それらを刺激先行陰性電位と身体能力の差でパターン化し、区別できることが確認された。この研究成果は教育を目的とした適正指導環境分類に適用できるものと考えられる。
平成16年度から平成18年度に至り、科学研究補助費(若手B)の支援を賜り、脳波インタフェース実現のための基礎研究を行い、一定の成果が得られたものと考えられる。今後は脳波インタフェースの熟成と、より多くのデータ集積により信頼性の向上を行う予定である。

報告書

(3件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて 2006 2005 2004

すべて 雑誌論文 (8件)

  • [雑誌論文] 効果的ビシランストレー二ング指標に関する研究2006

    • 著者名/発表者名
      小田純一郎, 有薗公威, 窪太壱, ト蔵浩和, 山口修平, 六井淳
    • 雑誌名

      電気情報関係学会第57回中国支部連合大会講演論文集

      ページ: 152-153

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 発話に関する随伴性陰性変動周波数2006

    • 著者名/発表者名
      有薗公威, 小坂実, ト蔵浩和, 山口修平, 六井淳
    • 雑誌名

      電気情報関係学会第57回中国支部連合大会講演論文集

      ページ: 153-154

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 刺激先行陰性電位を用いた指導適正判定法2006

    • 著者名/発表者名
      小田純一郎, 有薗公威, 窪太壱, ト蔵浩和, 山口修平, 六井淳
    • 雑誌名

      IEEE Hiroshima Student Symposium

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 随伴性陰性変動を用いた前発話時推定2006

    • 著者名/発表者名
      有薗公威, 小坂実, ト蔵浩和, 山口修平, 六井淳
    • 雑誌名

      IEEE Hiroshima Student Symposium

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 主成分分析を用いた脳特徴空間生成2005

    • 著者名/発表者名
      窪太壱, 小坂実, 梶谷幸作, 卜蔵浩和, 山口修平, 六井淳
    • 雑誌名

      IEEE HISS B-43

      ページ: 1-1

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 随伴性陰性変動を用いた発話タイミング特定に関する研究2005

    • 著者名/発表者名
      小坂実, 梶谷幸作, 窪太壱, 卜蔵浩和, 山口修平, 六井淳
    • 雑誌名

      電気関係学会中国支部連合大会 (CD-ROM)

      ページ: 1-1

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] Rapid Discriminative Learning based on Misclassification Measure2005

    • 著者名/発表者名
      Jun Rokui
    • 雑誌名

      System & Computer in Japan (未定)

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 認識誤り最小化基準に基づく高速な識別学習法2004

    • 著者名/発表者名
      六井 淳
    • 雑誌名

      電子情報通信学会論文誌 J87DII No.8

      ページ: 1555-1564

    • NAID

      110003171145

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

URL: 

公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi