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フレキシブルなインターフェースを有する調音音声合成システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 16760331
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 計測工学
研究機関熊本大学

研究代表者

緒方 公一  熊本大学, 工学部, 助教授 (10264277)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2004年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
キーワード調音器官 / 調音運動 / 調音モデル / 音声合成 / 声道
研究概要

現在主流となっている波形接続方式の音声合成では,部分的な合成音の品質は優れているものの,連続音での不自然性や声質変換や話速制御などの融通性に問題がある。これに対し,音声生成過程に基づいた手法は,人間がしゃべるメカニズムを模倣した声帯や声道のモデルに基づいているため,融通性の高い次世代インターフェースとしてのポテンシャルを有している。
平成17年度は,前年度に作成したGUIによるパラメータ操作が可能な合成システムの開発と,シミュレーションの効率的な運用のためCUI方式のシステム開発を継続して進め,声帯振動音源の実装による有声音声の生成など,その高度化を進めた。これにより,合成できる子音数を増やすことが可能になった。また,シミュレータを用いて,声帯振動や子音閉鎖,および解放の時刻の調整実験を行うことで,より良好な子音生成のための条件の導出を行った。更に,子音の断面積データを過去の文献等を参考に決定し,日本語50音の合成実験を行い,ほぼ認識できる音質の合成音を生成することが可能となった。
音声合成システムでは,声道の直円筒管表示の形態をとっているが,実際の3次元の声道形状との位置的対応関係の把握が容易ではないという問題があった。このため,擬似的ではあるが,3次元の声道形状表示ツールを新たに開発した。このツールではMRIデータを基に正中矢状面における声道輪郭を抽出し,声道断面積を円や楕円で表すα-βモデルで表現している。このツールの開発により,より少ない制御パラメータで音声合成システムを駆動する仕組みも実現することができた。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて 2006 2005 2004

すべて 雑誌論文 (8件)

  • [雑誌論文] Webアプリケーションとしての声道音響管モデルに基づく母音合成システムの開発2006

    • 著者名/発表者名
      緒方公一
    • 雑誌名

      日本音響学会誌 62・3

      ページ: 199-207

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 縦続1次系に基づく音声合成-GUIによるデザインシステムと合成実験-2005

    • 著者名/発表者名
      緒方公一
    • 雑誌名

      日本音響学会2005年度秋季研究発表会講演論文集 (CD-ROM)

      ページ: 413-414

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] A Web-based articulatory speech synthesis system for distance education2005

    • 著者名/発表者名
      Kohichi OGATA
    • 雑誌名

      Proceedings of Interspeech2005

      ページ: 1049-1052

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] Development of a Web-based articulatory speech synthesis system for distance education2005

    • 著者名/発表者名
      Kohichi OGATA
    • 雑誌名

      Proceedings of the Youngnam-Kyushu Joint Conference on Acoustics 2005

      ページ: 45-48

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] A study of speech synthesis based on speech production process by using cascaded first-order systems2004

    • 著者名/発表者名
      Kohichi OGATA
    • 雑誌名

      Proceedings of 18th International Congress on Acoustics

      ページ: 3337-3340

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 縦続1次系に基づくハイブリッド型音声合成システムの開発2004

    • 著者名/発表者名
      緒方公一
    • 雑誌名

      電子情報通信学会技術研究報告 104・149

      ページ: 7-12

    • NAID

      40020278669

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 縦続1次系に基づく音声合成-プログラマブル・システムの実現に向けた開発-2004

    • 著者名/発表者名
      緒方公一
    • 雑誌名

      日本音響学会2004年度秋季研究発表会講演論文集 -I-

      ページ: 255-256

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 音声生成過程に基づく音声合成音響教材の開発-遠隔講義へ向けたシステム開発-2004

    • 著者名/発表者名
      緒方公一
    • 雑誌名

      電気学会フロンティア研究会資料 FIE-04-25

      ページ: 19-24

    • NAID

      40006383242

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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