• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

非線形動特性を利用したマニピュレータの耐故障性向上に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16760356
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 制御工学
研究機関徳島大学 (2005)
阿南工業高等専門学校 (2004)

研究代表者

藤本 憲市  徳島大学, 医学部, 助手 (20300626)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード劣駆動マニピュレータ / 非線形動特性 / カオス制御 / 力学系の対称性 / 合成制御系 / 離散制御器
研究概要

多関節マニピュレータにおいて一部のアクチュエータが故障したとしても,その故障マニピュレータに簡易な作業を続行させることができればマニピュレータの耐故障性が向上することと同じ効果が得られる。この観点から,本研究の目的は,劣駆動マニピュレータの非線形動特性を有効利用してアームの軌道制御法を構築することにある。
そこで,劣駆動マニピュレータの一例として倒立振子を採用し,以下の項目について研究した。
(1)制御器設計における計算量削減の検討
振子の軌道は,振子の力学系に内在する無限個の不安定周期運動を利用して設計できる。ある不安定周期運動を1個の離散制御器で安定化する制御系を前年度に提案したが,その制御器の有効範囲(不安定周期運動の安定化可能領域)は非常に狭いことを示した。次いで,この問題を解決するためにn個の離散制御器を1/n周期ごとに切り替える合成制御系を提案し,安定化可能領域が拡大することを示した。しかしn個の離散制御器を全て設計するには多大な計算量が必要となり,この制御系をそのまま実機に実装することは実用的ではない。そこで本年度は,倒立振子の力学系に内在する対称性を離散制御器設計に有効利用することで,制御器設計にかかる計算量削減を図った。その結果,制御対象の不安定周期運動がある対称性を有し,かつ,制御器の数(n)が偶数の場合のみに限り,制御器設計にかかる計算量が半減できることを理論的に示した。
(2)合成制御系における可制御性の検討
上述の合成制御系において,制御対象の不安定周期運動が常に可制御となるかどうかについて検討した。この合成制御系は周期係数線形離散時関系となり,たとえn個の区分制御系が全て安定となるように個々の離散制御器が設計されたとしても,全体としての合成制御系が常に安定になるとは限らないことを示した。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] Design of Controllers based on Symmetry of Inverted Pendulum2006

    • 著者名/発表者名
      Ken'ichi FUJIMOTO
    • 雑誌名

      Proceeding of the 2006 RISP International Workshop on Nonlinear Circuits and Signal Processing

      ページ: 207-210

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 倒立振子における力学系の対称性を利用した不安定周期運動の安定化制御器設計法2005

    • 著者名/発表者名
      藤本 憲市
    • 雑誌名

      平成17年電気関係学会四国支部連合大会講演論文集

      ページ: 103-103

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] Stabilization of Unstable Periodic Motion Existed in an Inverted Pendulum using Discrete Controllers2005

    • 著者名/発表者名
      Ken'ichi FUJIMOTO
    • 雑誌名

      Proceedings of the 2005 RISP International Workshop on Nonlinear Circuit and Signal Processing

      ページ: 491-494

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 倒立振子における不安定周期運動の安定化可能領域についての考察2005

    • 著者名/発表者名
      藤本 憲市
    • 雑誌名

      平成17年電気学会全国大会講演論文集 3

      ページ: 37-37

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

URL: 

公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi