研究課題
若手研究(B)
新規処分場の遮水構造設計思想の確立を図るとともに、古い処分場のレメディエーションを適切に行う工学的枠組みを確立するため、本研究では、(1)廃棄物処分場底部ライナーに求められる性能の整理と粘土ライナーの地盤工学的評価、(2)処分場覆土(カバー)の必要性の検討と覆土材に求められる特性の地盤工学的評価、(3)我が国の風土条件に適した廃棄物処分場設計思想の提案、(4)旧基準でつくられた廃棄物処分場の修復に関する提案、を行うことを目的とした。2005年度は最終年度であり、主な研究成果は以下の通りである。わが国の風土条件に適した廃棄物処分場設計思想の提案:わが国の気象条件、廃棄物の種類と反応特性、環境リスクの視点から、廃棄物処分場の構造のあり方についての提言をまとめ、設計思想の提案を行った。2004年度にはそれぞれライナーとカバーについての研究を行い、実現可能な性能について明らかにしたが、それらの成果に基づいて2005年度には特に廃棄物の種類と分解性に着目して、カバー材の必要性、求められる性能についての評価を行い、処分場のあるべき「しくみ」の姿について議論を行うとともに、跡地利用における処分場機能の評価を実施した。日基準でつくられた廃棄物処分場の修復に対する提案:旧基準でつくられ、現行基準に合致しないなどの不適正処分場の問題がクローズアップされている。これらの処分場については、掘削除去処理、封じ込め地中壁、反応性バリアなどの修復技術が提案されているが、合理的な修復対策の評価手法の確立がのぞまれるところである。そこで、地盤汚染修復技術についてのフィージビリティースタディーを行うとともに、適正かつ合理的な修復対策の評価方法についての議論を行った。
すべて 2006 2005 2004
すべて 雑誌論文 (15件) 図書 (1件)
Soils and Foundations Vol.46,No.1
ページ: 45-59
110004471046
ジオシンセティックス論文集 第20巻
ページ: 177-184
130003450776
材料 Vol.54,No.11
ページ: 1100-1104
110006266417
土と基礎 Vol.53,No.7
ページ: 1-4
110003975944
Sixteenth International Conference on Soil Mechanics and Geotechnical Engineering(Millpress Science Publishers, Rotterdam, Netherlands) Vol.4
ページ: 2285-2288
ページ: 2391-2394
Mitigation and Countermeasures of Ground Environment (IW-SHIGA2005)
ページ: 73-78
第6回環境地盤工学シンポジウム発表論文集,地盤工学会
ページ: 125-132
第6回環境地盤工学シンポジウム発表論文集,地盤工学会 Vol.54,No.11
ページ: 161-166
Waste Containment and Remediation, Geotechnical Special Publication No.142, ASCE GSP No.142(on CD)
Soils and Foundations Vol.44, No6
ページ: 111-120
110003969716
Recycled Materials in Geotechnics, Geotechnical Special Publication No.127, ASCE GSP No.127
ページ: 22-41
Journal of Hazardous Materials, Elsevier Vol.110, Issues 1-3
ページ: 1-12
Proceedings of the 3rd Asian Regional Conference on Geosynthetics
ページ: 937-944
Engineering Practice and Performance of Soft Deposits
ページ: 373-378