研究課題/領域番号 |
16760416
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
水工水理学
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研究機関 | 独立行政法人海洋研究開発機構 |
研究代表者 |
久保田 尚之 独立行政法人海洋研究開発機構, 地球環境観測研究センター, 研究員 (40359211)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
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キーワード | モンスーン / 気象観測 / 降水量 / 季節変化 / パラオ共和国 |
研究概要 |
1.観測測器のデータ回収 パラオ共和国のハトホベイ(トビ)島(北緯3度東経131度)、ソンソロール島(北緯5度東経132度)、プルアナ島(北緯4度東経131度)へ行き、設置した雨量計の観測を確認し、観測データを回収した。現地政府機関と観測所の用地借用交渉を行なった。 2.過去の観測データの収集 パラオ共和国で実施している観測測器設置、データ回収で訪れた際、現地の人から過去に気象観測を行なっていたことを聞いた。それを手がかりに太平洋戦争以前に日本の気象庁が観測していたことを知り、南洋庁気象月報の資料を気象庁で見つけ、収集した。期間は1923年〜1945年で西太平洋域の43地点あった。 3.現有体制の利用 パラオ共和国にはペリリュー島とバベルダウル島に海洋研究開発機構が設置した観測所があり、連続観測を行なっている。本研究で観測したデータと合わせて、収集した南洋庁気象月報、現有体制での連続観測データを用いて解析を行なった。 4.本観測データを用いた解析 2005年から2006年の冬季にパラオ共和国をはじめ西太平洋域において多雨を観測した。この多雨をもたらした活発な対流活動は、同じ時期に日本で寒冬、大雪をもたらした要因として考えられている。観測した活発な対流活動は、季節内変動で東進する大規模擾乱に伴うものだったが、例年より北偏してパラオ共和国の緯度帯を東進していた。5日程度で西進する内部構造が見られ、偏東風波動に似た構造を持つことを明らかにした。これらの研究成果をまとめて論文を作成し、日本気象学会の気象研究ノートに投稿した。
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