• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

梁の軸方向力を考慮した鉄筋コンクリート造建物の設計法

研究課題

研究課題/領域番号 16760451
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 建築構造・材料
研究機関名古屋工業大学

研究代表者

梅村 恒  名古屋工業大学, 工学研究科, 助教授 (70324473)

研究期間 (年度) 2004 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2004年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード鉄筋コンクリート造建物 / 梁の軸方向力 / 梁の軸方向変形 / 中立軸 / 静的漸増解析 / 梁の強度上昇 / 破壊メカニズム / 降伏ヒンジ / 柱梁耐力比 / RC梁の軸方向力 / RC梁の軸方向変形 / 梁の拘束剛性 / 柱の付加せん断力
研究概要

鉄筋コンクリート造建物の梁の端部にひび割れが生じると、梁が軸方向に伸張することが知られている。基礎梁は曲げ降伏しないよう設計されるので、一階注脚は移動せず,上階のみ梁が伸張する。その結果一階の柱に付加的にせん断力が働くとともに,柱の拘束によって梁に軸方向力が生じる。結果として,見かけ上の梁の曲げ強度が上昇し,梁降伏型を想定して設計された建物でも,層降伏型に移行する可能性が考えられる。梁の伸張に伴う柱のせん断力増分と,梁の強度の上昇を見積もる手法を開発する必要がある。
本研究では,梁の軸方向力を考慮した設計法のために,梁の軸方向変形量を予測する手法を提案した。梁部材の中立軸が梁の上端および下端に移動するとした既往の簡便な予測手法では,梁の伸張を過大評価する傾向がある。梁に生じる軸方向力によるコンクリートの圧縮ひずみを考慮した修正は,式の形が煩雑で使いにくく,精度もあまり良くない。本研究では梁の中立軸位置に着目して,梁の軸方向変形を推定する方法について検討した。数値解析で得られた中立軸位置を用いて軸方向変形を算定すると非常に精度が良いが,設計時に中立軸位置の変動を予測するのは困難である。そこで本研究では,数値解析を行って中立軸位置の移動を観察し,梁の主筋が降伏した後圧縮鉄筋位置付近に移動することを明らかにして,中立軸位置を圧縮鉄筋位置に仮定することによって,梁の軸方向変形を精度良く見積もることが可能であることを示した。
本研究の手法は非常に簡便であるが,実用上十分に精度良く,梁の軸方向変形量を予測することができる。この手法を用いて,梁の軸方向力及び柱の付加せん断力を計算し,層降伏型崩壊への以降を防ぐために必要な柱梁耐力比を算定することができる。

報告書

(3件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2007 2005 2004

すべて 雑誌論文 (5件)

  • [雑誌論文] 鉄筋コンクリート造建物の梁の軸方向変形量定法2007

    • 著者名/発表者名
      本田健二, 梅村恒
    • 雑誌名

      日本建築学会大会学術講演梗概集 (印刷中)

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 柱により拘束されたRC造梁の軸方向力2005

    • 著者名/発表者名
      井上朋宜, 梅村恒, 市之瀬敏勝
    • 雑誌名

      日本建築学会大会学術講演梗概集(近畿)

      ページ: 67-68

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 梁の軸方向変形を考慮した1層フレームのメカニズム形成過程2005

    • 著者名/発表者名
      井上朋宜, 梅村恒
    • 雑誌名

      日本建築学会東海支部学術研究報告集 44

      ページ: 257-260

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] Effect of Loading History on Strength Deterioration of RC Members2005

    • 著者名/発表者名
      N.Hanai, K.Nishimura, H.Umemura, T.Ichinose
    • 雑誌名

      The First International Conference on Advances in Experimental Structural Engineering, AESE

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 載荷履歴と配筋がRC柱の耐力低下に及ぼす影響に関する実験的研究2004

    • 著者名/発表者名
      花井伸明, 市之瀬利勝, 梅村恒, 野田聡
    • 雑誌名

      コンクリート工学年次論文集 24

      ページ: 175-180

    • NAID

      110009695229

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

URL: 

公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi