研究概要 |
プログラムの作成 RC構造物内部の配筋情報に基づいて,補強材・コンクリート付着作用を解析し,ひび割れ発生判定と応力再配分を行うためのプログラムを作成した。昨年度は,要素サイズ・形状の影響を考慮し,三次元問題拡張への基礎作業を実施した。今年度は三次元問題解析の実用性を向上させ,静的単調載荷時問題プログラムを完成させた。 ひび割れ進展検証に必要な実験 構造物のひび割れ進展を検証するため,試験体を8体制作し,載荷試験に供した。実験パラメータは,横補量,補強材種類,配筋である。この実験により主な変位レベルでのひび割れ分布,ひび割れ開口幅,補強筋座屈,かぶり剥落進展を観察した。試験体は,補強材,治具,ひずみゲージおよびコンクリートから成る。この実験は既存設備(載荷容量正負1000kN)を用いて実施した。実験完了後,データ整理を行い,実験パラメータがひび割れ分布・開口幅に及ぼした影響を定量的に評価した。
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