研究課題
若手研究(B)
H17年度は、H16年度の研究により得られた理想的な景観構造と現在存在する「湯けむり景観」の特性の比較により、何をどこに配置すべきであるといった、大規模景観構成要素の「湯けむり」を活用した戦略的な景観整備の具体的な手段を示すことができた。また、景観整備に直接的に反映できる知見を得るための景観解析手法により、具体的な整備のあり方をフォトモンタージュやCGにより可視化して示し、インターネットのブラウザー等を用いることで、利用者を選ばない、景観解析から景観整備に至る一連のシステムを構築した。更に、システムにより得られた結果から、当該地域における湯けむりを活かした景観形成の課題を明らかにすることができた。得られた結果を以下に列挙する。◆理想的な景観と現状の湯けむり景観の構造比較による景観整備指針の導出理想的な景観構造と現状の湯けむり景観構造を比較することで「既に理想的な景観構造の景観場」や「操作が必要な景観場」またその操作性の程度により、景観場をランク分けしその内容と分布把握しGIS上で管理することができた。◆景観解析により得られた知見を反映した景観整備を検討するためのシステムの構築単に景観阻害要因の削除だけでなく、景観の構図的解析結果をもとに様々な景観構成要素の「配置関係」を操作しシミュレートした。完成予想景観のイメージを共有できる実践的なシステムの構築をインターネットブラウザーの活用により構築した。◆景観場の社会的状況と操作の容易性ランクから景観場ごとの戦略的大規模景観の把握と管理手段の提案各景観場の操作性と「用途地域、観光資源からの距離、アクセス性」などの条件から、各景観場における戦略的大規模景観整備の重要度を把握する。さらにこれらの結果と1.2で得られた成果をGIS上で管理できる可能性として、良好な湯けむり景観を構成する湯けむりがどこに分布しているかを明示した。
すべて 2005 2004
すべて 雑誌論文 (6件) 図書 (1件)
(社)日本建築学会2005年度大会学術講演梗概集 F-1分冊
ページ: 195-196
ページ: 191-192
ページ: 193-194
The Proceedings of 9th International Conference on Computers in Urban Planning and Urban Management (CUPUM), London, UK, published by CD/ROM and Web site. http://128.40.59.163/cupum/searchPapers/detail.asp?pID=304
ページ: 304-304
(社)日本建築学会2004年度大会学術講演梗概集 F-1分冊
ページ: 239-240
ページ: 241-242