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視覚障害者の歩行空間構成に関する研究-空間定位と探索歩行行動-

研究課題

研究課題/領域番号 16760504
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 都市計画・建築計画
研究機関関西大学

研究代表者

亀谷 義浩  関西大学, 工学部, 専任講師 (30319610)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2005年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2004年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード視覚障害者 / 歩行空間 / 空間定位 / 空間把握 / 探索歩行 / リクリエーション空間
研究概要

平成16年度は、視覚障害者の基礎的な空間把握特性や探索歩行行動を明らかにするために、屋内に模擬実験空間を作製し、全盲の視覚障害者を主な対象として実験を行った。平成17年度では、16年度の結果を検証するために、実際の社会的空間での視覚障害者の空間把握や探索行動を明らかにする調査を行うとともにリクリエーションとしての空間利用が可能であるかを検証した。
調査は、大阪市営定期観光バスの一日ツアーを利用し、さまざまな施設を訪問する。訪問施設は、海遊館、大阪ドーム、大阪城、水上バス、梅田スカイビルである。調査期間は、平成17年7月23日および10月23日である。調査内容は、各施設やツアー全体さらには、移動中について、空間把握だけでなくリクリエーション空間としての娯楽性や快適性、安全性について評価を行った。評価はアンケートにより行った。被験者は、全盲者5人(男性3人、女性2人)および健常者5人(比較対照群として男性3人、女性2人)の計10人である。
結果、安全性、快適性、満足度など、多くの項目で、全盲者より健常者のほうが、よい評価になり、出入口の認識や自分の居場所の認識などは、健常者より全盲者はかなり低い評価結果となった。このような観光バスツアーでは、まず、バスから施設まで視覚障害者だけで到達することは困難で、介助者が必ず必要になる。模擬空間とは異なり、さまざまな情報が錯綜する実際の空間では、空間把握は難しい上に、施設内での設備や機材も不十分であり、さらには、施設職員の対応も十分ではないことから、低い評価になったと考えられる。しかし、梅田スカイビルの屋上展望では、光や風を受けることで被験者は楽しむことができ、また参加したいという評価をしている。改善しだいでは、視覚障害者が一人で参加することやリクリエーションとしてうまく利用できる空間の創造が可能であると考えられた。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] ニ重幾何学平面における空間把握-視覚障害者の歩行空間に関する研究 その17-2005

    • 著者名/発表者名
      岸上純子, 亀谷義浩, 知花弘吉
    • 雑誌名

      平成17年度日本建築学会近畿支部研究報告集 第45号, 計画系

      ページ: 321-324

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] ニ重幾何学平面における空間探索とスケッチマップ-視覚障害者の歩行空間に関する研究 その18-2005

    • 著者名/発表者名
      亀谷義浩, 岸上純子, 知花弘吉
    • 雑誌名

      平成17年度日本建築学会近畿支部研究報告集 第45号,計画系

      ページ: 325-328

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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