研究課題/領域番号 |
16760521
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
建築史・意匠
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研究機関 | 工学院大学 |
研究代表者 |
中島 智章 工学院大学, 工学部, 助教授 (80348862)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | ヴェルサイユ / バロック / 宮殿 / マルリーの機械 / フランス建築 / ベルギー建築 / シャルルロワ / 近世都市 / 西洋建築史 / フランス史 / 王権 / ルイ14世 / フランス / 庭園 / オペラ / 音楽 |
研究概要 |
1) 「『下町』の創設とシャルルロワ要塞の都市化-シャルルロワ市の成立についてその3」、『日本建築学会学術講演梗概集』F・2建築歴史・意匠、PP.189・190、・20056年9月 本研究課題はヴェルサイユ宮殿を主な対象としているが、それを補完すべく、国境地帯に次々に築かれた都市防御施設とその立体模型も取上げ、王権の顕示・表現の問題に対し、それを支えた技術はどういったものだったのかという技術史的視点からも取組むことを考えている。これは同時に、文化資源としての建築の創造が、建築家などの一部エリートだけではなく、市井に生きる職人たちによっても支えられていたのだと明らかにすることでもある。 本稿ではその一環として、ベルギーの工業都市シャルルロワ市を取り上げている。シャルルロワ市は、現在、ベルギー王国フランス語圏に位置し、重厚長大産業花盛りの頃には工業都市として栄えた。実は、その歴史は中世まで遡るものではなく、わが国と比べヨーロッパでは数少ない、近世城郭から発展した町である。1666年前後のスペイン軍による要塞建設と、1668年から1678年にかけてのフランス軍による要塞強化を扱った拙稿:「ピレネー和約とスペイン軍の新防衛拠点構築-シャルルロワ市の成立についてその1」、『日本建築学会学術講演梗概集』F-2建築歴史・意匠、pp.31-32、2002年8月、および、idem:「アーヘン和約とフランス軍の新攻撃拠点構築-シャルルロワ市の成立についてその2」、『日本建築学会学術講演梗概集』F-2建築歴史・意匠、pp.525-526、2003年9月に続き、本稿ではフランス軍占領時代の都市化事業に焦点を当てている。とくにフランス統治下に新たに築かれた「下町:Ville-Basse」建設の意義を浮き彫りにする。
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