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18世紀フランスの建築教育におけるデッサンの位置づけに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16760523
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 建築史・意匠
研究機関椙山女学園大学

研究代表者

元岡 展久  椙山女学園大学, 生活科学部, 助教授 (60329646)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2005年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード18世紀フランス / アカデミー / デッサン / 建築教育 / 設計教育 / 設計課題 / コンクール / 建築家
研究概要

本研究は,建築の設計における「デッサン」とは何か,「デッサン」が建築理論や建築家の職能意識のなかで,いかに捉えられていたかについて考察したものである。このテーマのもと,16年度は18世紀フランス王立建築アカデミーの図面を対象とし,デッサンの描き方の変化と建築教育の中でのデッサンの位置づけについて分析した。
17年度はより一般的な意味での「デッサン」の意義を検証した。つまり近代以降の西洋建築史において,デッサンのとらえられ方の変容を,建築デッサンの実例や理論書から吟味し考察した。資料はフランスで調査し,文献を収集した。また調査の際18世紀を専門とするパリ第一大学の研究者と意見交換を行ない,さらにパリのInstitute nationale d'histoire d'artにおける国際学会に参加し見知を深めた。
本年度の研究でまず,「デッサン」という言葉によって示される図面の範囲についてまとめた。デッサンには建築家の創造した過程が現れているみならず,その描き方や道具から「どのように建築をとらえていたか」さらには,「建築家の職能がどのようなものか」という点と深く関係していることが確認された。描く道具や表現方法は,図面の使用目的に応じたものが選択される。そこで多様な建築家によるデッサンの例から,その表現を比較し,建築のとらえ方の相違を示した。特に17,18世紀に描かれたデッサンからは,建築家の職能の変化を見いだした。建てることと,表現することの違いである。建てることを主としたデッサンと,描くことを主としたデッサンの相違を指摘した。
今後の展開としては,例えば19世紀の英国における建築家のデッサンを分析することで,18世紀との比較研究が可能となろう。さらには,19世紀のデッサンから,科学技術の発展とデッサンとの関係を調べ,近代建築における技術と芸術の関係に光を当てる。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 建築デッサン試論-18世紀フランスにおける建築デッサンの意義について-2006

    • 著者名/発表者名
      元岡 展久
    • 雑誌名

      椙山女学園大学研究論集 自然科学編 第37号

      ページ: 37-48

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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