• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

銅の工業電解における特異吸着アニオンと界面活性剤の相乗作用

研究課題

研究課題/領域番号 16760585
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 材料加工・処理
研究機関九州大学

研究代表者

大上 悟  九州大学, 大学院工学研究院, 助手 (90264085)

研究期間 (年度) 2004 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2005年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2004年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード銅 / 電解製錬 / 高分子添加剤 / ハロゲン化物イオン / 相乗効果 / 銅製錬 / 特異吸着 / 界面活性剤
研究概要

Cuの電解精製における諸測定において、ハロゲン化物イオンと高分子添加剤の相乗効果について検討し、以下の結果を得た。
1)浴中にPEGとCl^-,Br^-,I^-それぞれが共存するとCuの電析電位はPEG単独浴に比べてさらに分極し、明らかに相乗効果が認められた。分極の度合いを比較すると,Br^->Cl^->>I^-の順番であった。
2)回転リング-ディスク電極の実験の結果、微量のハロゲン化物イオンを含む浴からのCu電析は、Cu^+の吸着中間体CuHal_<ad>(Hal=Cl,Br,I)を経由して進行することが予想された。このCuHal_<ad>を経由することによりCu電析が分極したと考えられる。
3)電気化学インピーダンス法によりCu電析の素過程を検討した。PEG,ハロゲンイオンを,独立して添加した浴においてはCole-Coleプロットに現れる容量性半円はそれぞれ1つだけであったが,PEG,ハロゲン化物イオンが共存すると容量性半円は2つに分裂し,それぞれがCu^<2+>+e→Cu^+,Cu^++e→Cuに相当するものと思われる
4)銅電解精製により得られた電析銅の表面性状をSEMにより観察した。
PEGを添加することにより結晶粒が微細になり、表面が平滑になった。またさらにBr^-,I^-を添加するとある濃度までは結晶粒が微細になったが、高濃度では白い析出物が確認された。Brに関して、ESCAで調査したところ、CuBr(s)であることがわかった。
5)PEGと各種ハロゲン化物イオンの相乗効果の要因として三つのものが考えられる。
(1)PEG自体の吸着効果,(2)Cu^<2+>がCuHal(s)などの一価銅化合物を経由してCuとなるためにCuの還元電位が卑に移行する,(3)高分子添加剤がCu^+の吸着中間体CuHal_<ad>から金属Cuへの還元反応を抑制することである。

報告書

(3件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書

URL: 

公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi