研究課題
若手研究(B)
トロイダルプラズマ中での高速イオンの軌道・分布変化の基礎過程や輸送過程についての物理的な知見を得ることを目的として、高速カメラを用いた損失イオンプローブによりトロイダルプラズマに閉じ込められた高速イオンが磁気流体(MHD)不安定性によってどのように損失するかを調査している。核融合科学研究所のコンパクトヘリカルプラズマ装置CHSで発生するCHSバーストと呼ばれるMHD不安定性による高速イオンの輸送特性の研究を行った。高速計測により1ms程度のタイムスケールのCHSバースト時にのみ観測される損失イオンを初めて計測し、その損失がバーストによる高速イオンの再分布によるものという知見を得た。その成果のうち計測器にかかわるものを「16th Topical Conference on High Temperature Plasma Diagnostic」において発表し、加えて、Review of Scientific Instruments誌にて発表した。物理的知見に関わる成果は、「日本物理学会春季大会」において発表し、加えて、Plasma and Fusion Research誌に投稿中である。また、米国プリンストンプラズマ物理学研究所のNSTX球状トカマクプラズマ装置では、アルベン固有周波数帯の不安定性による高速イオンの輸送が電流分布と合わせて比較することで中性粒子ビーム入射エネルギー近辺の高速イオンの損失であることがわかった。その成果はプリンストンプラズマ物理学研究所の協力研究者により「第21回IAEA核融合エネルギー会議」で報告され、加えて、Nuclear Fusion誌に投稿中である。
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日本物理学会講演概要集(第2分冊) 62巻・1号
ページ: 218-218
Review of Scientific Instruments 77巻・10号
Proceedings of 21st IAEA Fusion Energy conference
Bulletin of the American Physical Society 50巻・8号
ページ: 322-322