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翻訳伸長段階の制御を網羅的に検索する方法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 16770026
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 植物生理・分子
研究機関北海道大学

研究代表者

尾之内 均  北海道大学, 大学院・農学研究科, 助教授 (50322839)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2004年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード翻訳伸長 / シロイヌナズナ / シスタチオニンγ-シンターゼ / 翻訳伸長停止 / mRNA切断 / ポリソームプロファイル解析 / メチオニン
研究概要

翻訳伸長段階の制御を検索するための方法として、翻訳の伸長が途中で停止することによってリボソームが5'側に偏在するようなmRNAを検索する方法の開発を試みた。そのために、ポリソームをマイクロコッカルヌクレアーゼで部分消化し、そのあとショ糖密度勾配遠心分離を行うことによってリボソームのmRNA上の偏在を検出することを計画した。しかし、翻訳伸長停止によってリボソームが偏在することが示されているシロイヌナズナのシスタチオニンγ-シンターゼ(CGS)mRNAにおいても、上述のような方法で顕著なリボソームの偏在は検出されなかった。したがって、この方法で翻訳伸長が途中で停止したmRNAを検索することは困難であると考えられたため、別の方法として翻訳停止したリボソームと翻訳伸長中のリボソームの翻訳阻害剤に対する感受性の違いを利用する方法を考えた。そのための予備実験として、CGSmRNA上で翻訳停止したリボソームの様々な翻訳伸長阻害剤に対する感受性を調べた。その結果、通常ではピューロマイシン処理後5分以内に大部分のポリペプチドがリボソームから解離するのに対し、CGS mRNA上で翻訳停止したリボソームではピューロマイシン処理30分後も半分近いポリペプチドが解離せずに残った。このようなピューロマイシンに対する感受性の違いを利用して、翻訳伸長停止を起こしたmRNAの検索を進めている。
また、原核生物では5'リーダー配列に存在する小さなORFで翻訳伸長が停止し、それによって下流のORFの翻訳が制御される例が知られている。そこで、シロイヌナズナにおいて5'リーダー配列に小さなORFを持つ遺伝子を検索した。その結果、210個の遺伝子を同定し、そのうちのS-アデノシルメチオニン脱炭酸化酵素遺伝子において5'リーダー配列のORFの存在によって下流ORFの発現抑制がみられた。

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Nascent peptide-mediated translation elongation arrest coupled with mRNA degradation in the CGS1 gene of Arabidopsis.2005

    • 著者名/発表者名
      H.Onouchi
    • 雑誌名

      Genes Dev., 19・15

      ページ: 1799-1810

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] Dynamics of methionine biosynthesis.2005

    • 著者名/発表者名
      D.B.Goto
    • 雑誌名

      Plant Biotechnol., 22・5

      ページ: 379-388

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] Autoregulation of the gene for cystathionine γ-synthase in Arabidopsis : post-transcriptional regulation induced by S-adenosylmethionine.2004

    • 著者名/発表者名
      Hitoshi Onouchi
    • 雑誌名

      Biochemical Society Transactions 32・4

      ページ: 597-600

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [図書] Sulfur Transport and Assimilation in Plants in The Post Genomic Era.2005

    • 著者名/発表者名
      Y.Nagami
    • 出版者
      Backhuys Publishers, Leiden
    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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