研究課題
若手研究(B)
・イネ3量体Gタンパク質βサブユニットの発現抑制個体の解析平成17年度にRNAi法を用いたRGB1の発現抑制個体を作出した。形質転換には、野生型イネ(日本晴)と、αサブユニット変異体d1(DK22(日本晴バックグラウンドのd1))を宿主として用いた。RGB1-N末端RNAi導入個体は、日本晴、DK22両バックグラウンドともに矮性、致死、小粒、分けつ減少などの表現型を示した。また、すでに媛性を示しているDK22は、RGB1-N末端RNAi導入によりさらに矮化した。また、βサブユニットの発現抑制個体に特異的にラミナジョイント部位の枯死がみられた。さらに、βサブユニットの発現抑制個体では、成熟した花粉がほとんど出来ていなかった。また、成熟種子の縦方向の長さが日本晴、あるいはDK22よりも短くなる表現型を示した。DK22をバックグラウンドに持つβサブユニットの発現抑制個体の種子では、DK22の種子よりもさらに縦方向が短くなった。βサブユニット遺伝子のプロモーターにGUS遺伝子を連結し、イネに導入した。得られた形質転換体を用いて、βサブユニットの発現抑制個体で異常な表現型が見られた組織についてGUS染色を行った。その結果、ラミナジョイント部位、および葉鞘、葉身でGUSの発現が確認できた。・イネ3量体Gタンパク質βγサブユニットの過剰発現個体の作出RGB1およびRGG1をユビキチンプロモーターで過剰発現させたイネを作出した。得られた形質転換体は、それぞれの発現抑制個体と同じ表現型を示した。
すべて 2007 2005 2004
すべて 雑誌論文 (4件) 図書 (1件)
Proteomics. 5(15)
ページ: 3932-3941
Plant Cell Physiology 46・2
ページ: 381-386
Plant Cell 17・3
ページ: 776-790
Plant Journal 38
ページ: 320-331